10. ページ12
Aside
A「そ、その手を止めなさい!」
鬼は子どもの足を引きちぎって、貪り食べていた。むせ返りそうな血の匂いの中、私と善逸は鬼と距離を取り戦う準備をする。
鬼『はぁ〜。テメェ幾つだ?すっげぇ美味そうなガキだぜ。…俺はなぁ、今喰ってるガキは不味くて腹が立ってたんだよォ。』
A「そ、それよりその子を早く離しなさい!」
善「凄い出血だけど、まだ息がある…」
A「そう。善逸!その子を安全な場所へ避難させて。…止血は、これを使って」
善「っ、分かった!ありがとう、必ず戻ってくるからそれまでよろしく!」
自分の羽織を投げ、渡した。
善逸は襲われていた男の子を抱え、安全な外れへと走っていった。
A「…さぁ、醜き鬼よ。
覚悟しなさい。」
鬼『ッ!!テメェだれに向かってその口聞いてんだ!喰ってやる!』
挑発に掛かった鬼は、私目掛けて突進する。
突進する鬼を避けて私は空中で構えた。
全集中の呼吸。
鬼『ッ、ガキッ!』
A「雷の呼吸、弐の型。
「稲魂」!!!」
鬼『ッグァアアア!…テメェ、テメェ!うざったらしいんだよ!』
A「(チッ、急所を外してしまった…)」
弐の型を使った。
一瞬で鬼に五連撃を浴びせた。…が、手元が痺れ頸を外した。
斬り付けられた鬼の体はバラバラに転がり消滅すると、切り口から新しい身体が再び再生する。
鬼『俺はなぁ!鬼なんだよォ!!
テメェの拙い攻撃じゃあ、俺の頸を斬る事なんて到底出来ねぇんだよォ!!』
A「騒がしい鬼ね。…生憎、煩い鬼は大嫌いなの。
雷の呼吸、壱の型。「霹靂一閃」!!!」
ドォオオオン!
稲妻が落ちたような爆音と共に、鬼の胴体を真っ二つに斬りつけた。
鬼『グッ、ちくしょう、畜生!うざったらしいんだよ!何度言えば分かるんだ!
さっさと俺に食われろオォ!!!」
A「ッ、か、雷の呼吸…
っあ!?…は、離せ!」
鬼『へへ… ちょこまか翻弄しやがって…
喰ってやる喰ってやる喰ってやる…』
A「触るな、離、せ…」
鬼『あぁ?離せだとォ?そりゃあ、到底無理な…
善「…雷の呼吸、霹靂一閃。…六連!!!」
ズドォオオン!!!
鬼『ガッ、!?っ…俺の、体… 身体がぁ!?
再生しない、何故再生しない!?』
A「ぜ、善逸…」
善「…Aちゃんに触るな!」
善逸が、助けてくれた。
轟く雷鳴と共に、鬼の首は宙を舞ってごろ、と落ちた。
*
☆評価ぜひ!
146人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もん - とても面白いですっ!!魘夢君好きにはたまらないですね!? (2020年10月22日 17時) (レス) id: d3b3bddaab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:小鳥遊未來 | 作成日時:2019年11月25日 21時