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Aside




伊「おっせーぞ久遠!もう日暮れだっつーの!」

A「ちょっと張り込みで時間が掛かったの。…で、あんたたちはもう準備は万端なの?

あと、何か情報は聞き出せた?」

善「情報は… あ!そうだ!えっと、炭治郎、何だっけ」

炭「確か… 町の人に聞いたんだけどな、
消えるのは決まって十歳〜十八歳頃の若い子どもらしくて。

だからあなたたちも気を付けなさいよ って言われた。」

善「そうだそうだ、それ!あとね、被害は町の中心部で一夜に何人か居なくなるみたい。
多い時は五人も消えたらしいから同じ鬼の仕業ではないと思うけど…」

伊「複数居るんだな、鬼が。…んで、そいつらがこの町の子どもを虱潰しに喰っていってんだ」

A「そうね、確かに同じ鬼の仕業ではなさそう。…私はね、怪しい箇所を周っていたら簪や靴の落し物をたくさん見つけて。

ざっと数えて二十個はあると思う。」


拾った簪や靴、下駄を見せた。

私たちは落し物を一旦役所に預けてから、完全に日が落ちるまで待った。
活気のあった町は静まり返り、藍へと染まっていく。

A「…固まっているよりかは幾つかに分かれて行動した方が、効率が良いと思う。」

炭「そうだな、じゃあ… A、善逸をお願いできるか?二組に分かれて探索しよう。」

A「えぇ… うん、分かった。じゃあ私たちは西に向かうから炭治郎と伊之助は東をお願い。」


やはり話すのは嫌いだ。口は災いの元だ。
結局私は善逸と二人で西を回ることになった。


善「…ねぇ、絶対死ぬよね!?これ!
だって気持ち悪い音がここら辺全体に響いてるもん!あー、嫌だ!俺を助けてくれよぉ、Aちゃぁ〜ん!」

A「はぁ?私より後に先生に教わったのにすんなり習得したあんたが?
…それに、今の私は本調子じゃないから。」

善「けど!俺は壱の型以外使えないんだよぉ!Aちゃんの方がよっぽど強いじゃないか…」

A「はいはい、そうね。…不調なのは嘘じゃないから。もし私が死んだら埋葬よろしくね、善逸」

善「はぁあああ!?そんな悲しい事言わないでよ!!!」

A「うるさいって!鬼に気付かれたらどうすんの…」


グシャッ

メキメキメキメキ…
ズチャッ、バキッ……

?『なぁ〜んだぁ〜?俺の縄張りを邪魔する奴はぁ〜?』


A「ヒッ…」

善「ッ!?で、出たぁあああ!!」



背後には、血肉を貪る鬼がこちらを睨みつけていた。



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もん - とても面白いですっ!!魘夢君好きにはたまらないですね!? (2020年10月22日 17時) (レス) id: d3b3bddaab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小鳥遊未來 | 作成日時:2019年11月25日 21時

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