私たちのひかりクラブ (ページ2)

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｢ねぇひろし君どこ行くの？｣
｢いいから！｣

｢あそこ立ち入り禁止って…｣

｢大丈夫だって！｣

｢やめようよー｣
｢怒られちゃうよ〜｣

｢いいから来いって！｣

｢怖いよう｣
『ワクワクする！』

｢早く来いって！見ろよ！…ここが今日から俺たちの秘密基地だ！｣

｢わぁ、なにここ｣
｢す、すごいねタミヤ君｣

｢だろ！｣

『ねぇ、ひろし君、これ動くのかな？わっ！』

Aが、足早に中に入り、レバーを触ると、床が動き出した

｢おぅ！ベルトコンベア、動くんだぜ！｣

｢｢わああ、すごーぃ!!｣｣

バチン！
基地の中、パチンコの音が響く

『さすが、ひろし君』

｢へっへー｣

｢次、カネダの番な！｣

｢う、うん…｣

バチン！
カネダの顔にパチンコがヒットして鈍い音を立てた

｢わああああん！｣
｢あははは、大丈夫か？｣
『あははは、りっくん鈍臭い！』
｢お前なんでパチンコの方放すんだよ！｣

『私も貸して！』
｢おう！｣

パチン！

｢すごい、Aちゃん！｣
｢Aは上手くなったなー…｣
『えへへへ、はい』

照れ臭そうに頭を搔いたAは満足して、タミヤにパチンコを返した

｢ん、ありがと｣

｢どうしてあんなに上手くなったの！｣
｢さすがだね、Aちゃん｣
『それほどでも…』

｢ダフ｣

ダフは呼びかけられ、タミヤの方を見ると、パチンコが自分に向かって用意されていた

｢？…ひぃ！何するの、タミヤ君！｣

｢はは、俺がお前にそんなことするわけねえだろ！お前の番！｣

『人にパチンコ向けたらダメ！危ない！』

｢ごめんってば！｣

四人は秘密基地の怖さなど、暗さなど、忘れ、遊んだ

｢俺いいこと考えたんだ、３人の頭文字をとって、ひ、か、り…ひかりクラブだ！｣

｢｢おお！｣｣

『え〜、三人だけずるい！私も入れてよ』

｢そこなんだよな…たまたまひかりって合っててよ…｣

｢ん〜…あ！｣

｢どうした？｣

｢お姫様はどう？お姫様になりたがってたよね？｣

『お姫、様？』

｢そう！で、僕らがお姫様を守る騎士！ナイトだ！｣

『まぁ…！それ、素敵！』

｢それいいな！｣

｢俺たちはナイトだ！お姫様！｣

『あはは！私が、お姫様…』

｢ああ、俺たち四人はずっと一緒だ！｣

『守って頂戴ね、騎士様達』

｢｢｢うん！｣｣｣