再会 ページ49
空を飛びながらローの所へ行こうと思ったが、下にいた海賊船が民間船を襲っている
『何をしている!!あたしが相手だ!!』
食事も取らず、飛び疲れ、体力が無くなっていたAは、いつもより深手を負うが、民間船を助けた
「ありがとうございます…」
『気にしないで』
そしてまた飛び立った
『あれ…？』
意識が抜け、落下するA
ドサッ！
｢うおあ！キャプテ〜ン！空から女の子がァァ！｣
『ローは、どこだ…』
｢うちのキャプテンに何の用だ｣
ボロボロの少女は目付きが悪く此方を睨んでいるように見える
キャプテンを狙ってるような姿に警戒するペンギン
｢｢A！/Aさん！｣｣
｢キャプテン、コラさん！｣
｢ｺｹｯ)A、大丈夫か！｣
｢コラさん危ねぇから近寄るな！Aさん、なんでこんな…ベポ！医務室へ運んでくれ！｣
｢あ、アイアイキャプテン！｣
ローはただでさえ顔色の悪い顔を益々青くしつつ、Aの治療をした
『うぅ…』
｢A、起きたのか｣
『コラさん？ああ良かった。ちゃんと辿り着けたんだ』
｢良かったじゃない！心配したんだ…あんな姿で転がってるなんて、死んでるかと！待ってたんだぞ、ローも俺も｣
『ごめん。そんな怒んないで。海賊が民間船を襲っていたから海賊と"喧嘩"しちゃっただけよ』
両手をピースにしてクイクイっと指を曲げる
｢家族には会えたか｣
『うん…でもきっと、バラバラになる。親父がいなくなった今、もう白ひげ海賊団は…傘下は、敵側に寝返るんだろうな』
｢そう、か｣
『家族が、バラバラになる…』
｢A｣
寂しそうに辛そうに眉間に皺を寄せるA
ベッドの横で両腕を広げるロシーにAは抱きついた
そんなAを優しく受け止めるロシー
こんな小さな体で多くの人を愛し、殺めてきたのだろう
『親父にっ、会いたいよぉ…うわあああ』
廊下の外のドアに腕組みしながら寄りかかるロー
｢キャプテン行かなくていいの？｣
｢Aさん、ですっけ｣
｢ああ。俺の恩人のひとりだ｣
｢キャプテンの命を繋いでくれた人っすね｣
｢ああ、感謝してる。ちゃんと話したかったが…結構心に深手を負ってるな…｣
｢白ひげが、いなくなったから…｣
｢家族が、仲間がいなくなることは、誰だって辛ぇ｣
｢｢｢キャプテン…｣｣｣
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作者名：ぽ | 作成日時：2021年8月16日 18時
