吸血姫と呼ばれた少女II【ワンピース】 (ページ37)

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帰国ページ37

『ロシー。アンタはミニオン島に帰って』

｢なんで、！｣

『どーしてアンタ帰ってきたのよ、もしドフィに見つかりでもしたら、今度こそ徹底的に殺される。分かってる？アンタもあたしも、裏切り者なんだよ？あいつにとっては』

｢俺は…！A、そんな顔するな…｣

『おねがい…』

ロシーはAのまた泣きそうな苦しそうな顔を見て、また辛くなった

｢はぁぁぁぁ…分かったよ。Aを悲しませたくない｣

『ロシー！あたし、きっとすぐに逢いに行くわ！それまで、ドレスローザから離れていてね。ミニオン島でいいわ、また逢いに行くから！』

｢Aは来ないのか？｣

ロシーの子犬のような上目遣い作戦！

『そんな顔しないで。あたしは、この国でやらなきゃいけないことがある。キュロスちゃんと約束しちゃったんだ』

ロシーの上目遣い作戦失敗…

Aは困ったように眉を下げてロシーの顔を両手で挟んだ

｢約束?また人助けか?Aは海軍の時から意外と世話焼きだからなぁ…｣

『別にいいでしょ。…それと！ロシー、アンタまだ傷が痛むでしょ？あたしに隠し事しようとしたって無駄よ』

｢なっ、バレてたのか、！実はな…結構痛むんだ｣

『ほら見ろ。だから、完治するまでアンタには会わない。いい？ぜぇったいにまた会えるから』

鼻を高くして、腕を組むAは、そらみたことか、と言わんばかりのドヤ顔でロシーを見下した

｢ああ。俺は、Aは死なないって確信してる。なんてったって、Aは強くてかっこよくて美人で可愛いからな！｣

『当然よ』

Aを褒め称えられてご満悦のロシーと
べた褒めされて恥ずかしいが満更でも無いA

港にて＿＿＿＿＿＿

｢元気でな｣
『ああ。また会いに行くぞ』

｢気をつけろよ！｣
『ロシーもね！』

お互いが見えなくなるまでブンブンと手を振った