吸血姫と呼ばれた少女II【ワンピース】 (ページ35)

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花墓ページ35

ドフラミンゴが国王なのに
みんな笑顔で楽しそう

ただ、何となく寂しい

｢おい、あれ！｣｢Aってやつじゃ…｣｢王に報告だ！｣｢捕らえろ！｣

｢｢｢ドラキュラ・Ｄ・A！止まれ！｣｣｣

『くっそ…！なんでバレるのよ！』

変装ダメじゃん！すぐ見破られた！
なんであたしが追われなきゃなんないわけ！？
追っ手が多すぎるし土地勘はない！
どこに逃げたらいいのかさっぱりわからない！
飛ぶと余計に目立つし…

｢こっちだ！｣
『ぁ？！』

目の前に片足のない兵隊のおもちゃが現れて
Aの手を引っ張る

『ちょ、アンタもあたしを？！』
｢違う！こっちに来い！｣

兵隊さんに連れられて来たのは黄色い花が綺麗な花畑

『はぁはぁ、もう、来てない…っわぁぁぁぁ、とっても綺麗！』

｢そうだろう｣

兵隊さんの表情は変わらないものの、嬉しそうであった

『助けてくれてありがとう、おかげで捕まらずにすんだよ。あたしはA』

｢私はキュロス。国の手配書で拝見したことがある。なにやら追われているようだったので助けた｣

『ありがと。死んだフリしたのに、なんでかなぁ。あーあ！あたしドフィのこと許せないんだけど、迂闊に近づけないなァ！』

花畑にゴロンと寝転ぶA

途端にガバッと起き上がった

『ねぇ！ここどこなの？あれ、？』

兵隊さん、キュロスが歩いて行く方へついて行くと、ぽつんと墓があった

『誰の、お墓なの…？』
｢私の妻、スカーレットの墓だ…｣
『…ごめんね、聞いちゃって』

Aは、花束を作り、スカーレットの墓の前に起き、手を合わせた

『何か…感染症とか？』
｢殺された｣
『…ぁ』

彼はスカーレットさんが殺された経緯について話した

『あたし、やっぱりドフィ嫌いだ。あのファミリーも、みんな！大嫌い…！あたしも大切な人を殺されかけた』

｢Aも…｣

『…よし。スカーレットちゃんとキュロスちゃんのためだ。君を人間に戻して、娘に合わせてやる』

｢…！そんな、コロシアムに、？｣

『ああ！行ってやるぞ。娘ちゃんの名は？』

｢おもちゃになって記憶が…名はレベッカ…だ｣

『うん、大丈夫。あたしに任せて！』

表情は変わらないが悲しそうな兵隊さんにAはウインクして、コロシアムへ向かった

｢A…健闘を祈る｣