虚言 ページ24
｢お、A、一緒に釣りしねえか？｣
『おう！釣りなんて久しぶりだぁ』
暇していたAとウソップは2人並んで釣りを始めたのだが、なかなか釣れない
『なんで海賊になったんだ？』
｢急だな、ルフィと出会う前、俺はただの嘘つき小僧だった。父親が海賊になって、俺と母親2人だったんだ。のどかな島でな｣
『仲のいい女の子いなかった？』
｢なんで知ってんだ?!｣
『その子と話したことがあるからよ。カヤちゃん。大きな御屋敷に住んでるでしょ』
｢お前、本当に顔広いな…まぁ、そこの使用人が悪いやつだったんだ｣
『メリーさん？ありえない』
｢クロだ。メリーの前にいたんだ。カヤを殺して財産を奪おうと…！島に海賊を呼ぶつもりだったから島中に伝えたんだ。だけど、また嘘だって言われて、もうダメだと思った時、ルフィたちが戦おうと言ってくれたんだ｣
嬉しかったのだろう、キラキラした目で語るウソップ
『わぁ、すごい。お父様は、誰なの？有名な方？』
｢ヤソップ｣
『狙撃の？シャンクスのとこの？知ってるわ』
｢ほんとか？！そうか、知ってるのか…A、知り合い多すぎじゃねえ…？｣
『んふふ、息子の自慢ばかり聞かされてたけど。会えるといいね。ヤソップも喜ぶな。ウソップはきっと名手になれるよ！』
｢そうか、ってうおおおお！｣
『わー！おっきい！』
ウソップとAが協力して釣りあげた巨大魚
｢おお、でかいのが釣れたな。今日の晩飯はそれにするか｣
近くで煙草をふかしていたサンジが声をかける
｢おい、ウソップ、A！船壊すなって言っただろ！｣
巨大魚を釣り上げた際に船の一部が破損してしまったのをフランキーが怒る
『｢ごめんなさい〜！｣』
「ふふふ、1人増えただけで賑やかね」
「騒がしいわねぇ…Aって、いくつなのかしら」
「どうなのかしらね、知り合いがとても多いみたいだけど」
「心と体10代って感じなんだけど…ロジャーにもあったことがあるんでしょう？」
「不思議な子なのね」
なんだろう、心が暖かくなる
家族みたいだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽ | 作成日時：2021年8月16日 18時
