逃亡 ページ9
『なんで、サンジ…』
｢A、ちゃん…？なんで…｣
目が覚めて呼ばれて来てみるとサンジがいた
Aもサンジも目を見開き、固まっている
『こっちのセリフよ！あたし、サンジの代わりにここにいるってのに、なんでアンタここにいる！おい！どういうことだ！話が違うじゃねえか！』
｢話…？｣
｢何の話だ？｣
『とぼけるな！サンジの代わりにあたしがここに残るという話だったじゃないか！』
｢A…｣
｢そんな話知らねえぞ？｣
サンジは含み笑いで笑う兄弟たちに嫌気がさす
Aは嘘をつかない
嘘をつけないくらいいい子だ
嫌という程知ってる
サプライズが苦手なところとか…
本当にそんな話をしたんだ、A達は
だけどAは裏切られた
大きな目に今にも溢れ出しそうなほど涙を貯め、拳を握りしめ、ワナワナと震えている
Aは涙が出そうだった
ふぅふぅと息が荒くなる
迂闊だった
自分の洞察力の低さに嫌気がさした
こいつらが易々と交渉に応じるような人間、兵器などではなかったことを忘れていた
Aは目の前にいる奴らをキッと睨んだ
だが所詮は猫とライオン
さすがのAも兵器には勝てない
｢妙な真似でもしてみろ｣
｢首が飛ぶぞ｣
そう、この首枷は爆発する
宝石のような所が爆発物
"そう言えば"と瑠緋は目を見開いて首元に手をやった
｢とりあえず食事を、愛する"娘"｣
『黙れ、クソ野郎』
娘と呼ばれることに鳥肌が立つ
Aで実験したいのなら下手に攻撃してくることもないだろう
どんな言葉でもあびせてやる
だが本当に心が無さすぎるのではないか？
"海の戦士ソラ"はAも読んだことがある
そこでの悪役はこいつらだった…はず
思っていたよりきっと極悪非道だ
もう逃げられない
自分が逃げられなくても、サンジは確実に逃がしてやる
Aは心に決めた
首をガリガリと掻きむしる
血が滲む
Aの長い爪がAの首を傷つけて行く
そんなAの様子を黙ってみることしか出来なかった
サンジは顔を歪ませながら、Aをチラチラとみてしまう
Aの首が痛々しい
俺のせいだ……
『自責しないで。あたしは大丈夫』
Aはどこまでも強い
サンジには優しい光に見えた
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全裸マン(プロフ) - たろ。さん» 他のワンピースの作品と混同してしまってました(--;)申し訳ないです( ˊᵕˋ ;) (2023年2月26日 5時) (
レス) id: 1bbc787a9f (このIDを非表示/違反報告)
全裸マン(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます^^ (2023年2月26日 5時) (レス) id: 1bbc787a9f (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - ウルフ・D・〇〇ってわざと偽名使ってる感じですか？ (2022年4月5日 11時) (レス) @page3 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！続編おめでとうございます！ (2021年9月6日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽ | 作成日時：2021年9月6日 20時
