警戒 ページ7
｢A…｣
『何』
｢私はレイジュ。サンジのためにごめんなさい｣
『アンタは物分りいいんだね、感情があるの？』
皮肉を込めた笑みでレイジュを見上げるA
｢…まさかこんなことになるなんて、あなたの実験を先延ばしにするように頼むわ。なるべく悪い方向に行かないように…｣
シャンとして前を見つめて歩くAの隣を歩くレイジュはAより背は高いが萎縮していて酷く小さく感じた
レイジュはチラチラとAを見る
すごく心配そうな眼差しで
『鬱陶しいわね…ﾊｧ､あたしはもういいんだ。あたしの夢は………ッとにかく、ルフィにはサンジが必要なんだよ』
｢私は、あなたも必要だと思うわ。だから、もし実験が実行されたとしても、あなたはあなたのままでいれるようにするから…！｣
そう力強く言うレイジュは信念があった
『どうして』
Aは急に立ちどまり、レイジュを見つめる
｢え？｣
『あたしを拉致したのはアンタ達よ。なのにどうしてそこまでしようとするの』
｢サンジには、あなたが必要だと思うから｣
『ふぅん…死んだら元も子もないわ』
ふい、と顔を戻し、宝石のようなキラキラ輝く髪を翻してAは歩く
まるでこの場所を知っているかのような足取りだ
｢父は、あなたの力を欲しがってるの。養子に迎えようとしているのよ｣
『養子？あたしは確かに両親はいなくなったけど、養子にされなければならないほど無力ではない』
｢あなたを愛すと言っていたわ｣
『アンタには悪いけど、最低オヤジだね。長年会わず記憶にもないやつに愛されるあたしの気持ちがわかる？ほとんど知らない奴よ。それだったら血の繋がらないやつへ向ける愛を少しくらいサンジに分けてあげたらどうだったわ、け…？…ごめん、アンタが悪いわけじゃないのに…』
Aはツラツラと饒舌に言葉を並べていく
そしてハッとした
｢いいのよ。でも、母はみんなを均等に愛していた。サンジは弱かったの、だから父は嫌った、見捨てたの。地下牢に入れられていたサンジを私は逃がした。そしたらあんなにいい仲間を手に入れてるんだもの、嬉しかったわ｣
サンジの話をする時のレイジュは活き活きしている
我が子を見つめる母親のような温かさを感じる
Aは少しレイジュの警戒を解いた
2人はすっかり打ち解けた
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全裸マン(プロフ) - たろ。さん» 他のワンピースの作品と混同してしまってました(--;)申し訳ないです( ˊᵕˋ ;) (2023年2月26日 5時) (
レス) id: 1bbc787a9f (このIDを非表示/違反報告)
全裸マン(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます^^ (2023年2月26日 5時) (レス) id: 1bbc787a9f (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - ウルフ・D・〇〇ってわざと偽名使ってる感じですか？ (2022年4月5日 11時) (レス) @page3 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！続編おめでとうございます！ (2021年9月6日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽ | 作成日時：2021年9月6日 20時
