吸血姫と呼ばれた少女【ワンピース】 (ページ47)

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決意ページ47

数日前…

『おやじ、いる？いるよね、お邪魔しまーす』

「グララララ、Aどうした？｣

『相談があって……あたし、この船を降りたいの！』

｢ゲホッゲホッ｣
『わ、大丈夫？』

一度息を置いて、Aは決心したように顔を上げて声に出した

驚いたのか白ひげはむせた

｢何故だ。嫌なことでもあったかァ？｣

『そんなことは無いよ！だってみんな優しいし、でも、やりたいことがあって…親父の助けが必要なの！』

どこぞの詐欺師のような言い方だとAは自分でも思った

｢？｣

『すごく、言い難いんだけどお金がいるの。…3億ほど』

｢3億。安いもんだ、持ってけ｣

『ゲホッゲホッ』
｢グララララ、大丈夫か？｣

今度はAが驚いてむせた

『だ、だってお金の話なのに、そんなあっさり！』

｢愛する娘のためだ｣

『親父…。船をおりても、娘って呼んでくれる？必ず戻ってくる』

「当たり前だ。愛する娘｣

『おやじ…ありがとう、大好き。きっとすぐに戻ってくるから。待っていてね』

｢お前のやろうとしていることは大体わかる｣

『親父…』

｢救ってやれ。Aにしか出来ない｣

あたしはこのを船をおりる

後悔するかもしれない

戦いが得意な訳でもない

人を守れる訳でもないけれど

あの街で見た光景を忘れられないから