吸血姫と呼ばれた少女【ワンピース】 (ページ44)

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赤髪ページ44

『ねぇー!!なんか船が近づいてるけど!!』

見張り台からAが叫ぶ

｢あれって…｣｢海賊船…?｣｢赤髪だぁ!!｣

みんなが慌ただしく動く
赤髪…?なんだそれ、とAは見張り台の中で小さく蹲って目を瞑った

理由は"ただ動きたくなかったから"

｢おい、A、サボるなよぃ｣

『んぁ?マルコ…なんでみんな忙しないの、あたし"赤髪"なんて知らないよ』

｢本気で言ってるのかよぃ…もう来たみてえだから下に降りて来い。恐らく今夜は宴だな…｣

げんなりしたマルコが下に降りるのを見届けて、"赤髪御一行"がモビーに乗ってきた

赤髪が親父の目の前に行くためにみんなが道を開ける

｢あれ、女の子がいるって…｣

『アンタが赤髪?あたしはA。アンタ誰?』

上からシャンクスと親父の間に降ってきた少女

シャンクスは上空から降ってきた事に少々驚いたが、その少女の可愛らしい容姿に少し見覚えがある気がした

｢君が…俺はシャンクス｣

『確かに赤髪だな、赤髪といえばロジャーの船に赤髪の少年がいたな』

｢ロジャー?もしかして…ドラキュラ・Ｄ・…？｣

2人は顔を見合わせてお互いをまじまじと見つめる

｢『ぁぁぁぁぁ！』｣

お互いが大声で叫ぶ

『あたしを追いかけ回したアイツら!!』
｢あん時のお姫様か！なんで年取ってねえんだよ！｣

『仕方ないだろ!!あの時点であたしはアンタ達より年上だった！』

｢相変わらず可愛いな、俺の船に｣
｢やめろよぃ｣

2人のやり取りを横から見ていたマルコがシャンクスとAの間に入り、Aを守る体制をとる

｢ケチだなーじゃあマルコが｣
｢却下｣

｢2人は知り合いか?｣

『ああ、あたしの国にロジャーが来た時、同じくらいの歳だからってこいつともう1人と遊ばされた』

｢あの時は悪かったって、機嫌直せよA｣

『もう昔のことだからいいけど。アンタすごい人なの?赤っ鼻は？』

｢お前は世間知らずか?赤っ鼻は道化のバギーだな｣

『知らないけど』

｢まあいずれ分かるさ｣

はぐらかされたようでAはいい気がしない
自分よりも背の高いシャンクスの頭を叩く

｢禿げる！｣
『おや、まあ…それは困ったね』
｢思ってないだろ…｣

赤髪に手を出すなど普通では考えられない事に白ひげ海賊団も赤髪の海賊団御一行も苦笑い

｢今日は宴だぁ！｣