吸血姫と呼ばれた少女【ワンピース】 (ページ32)

今日:4 hit、昨日:9 hit、合計:111,789 hit

愛情ページ32

Aが船に乗ってから白ひげ海賊団はもっと賑やかになった

いつもニコニコ笑うAをみんなすぐに好きになった

何よりも初めてのちっさい妹というのがポイントだ

｢おーい、ちびちゃーん｣
『あたしはちびちゃんじゃない！Aだ！』

｢｢｢わはははは｣｣｣

ムスッとする顔もみんなの癒しだった

それにAは可愛い上に強かった

戦いの訓練をする時は男共に負けない強さだった

『今度はイゾウ隊長、勝負勝負！』

｢ハイハイ｣

隊長達と戦うのも楽しかった

Aは背丈に見合わぬとても大きい鉾を持つ
その鉾は太陽に反射して黄金に輝く

Aが欲しいと思った時、手を開くと手元にどこからともなく出現する

手品のようにも見えるが、鉾とAは心が通じあっている

この鉾は母の物を受け継いだのだから、もうAの物だ

世界に2つとしてない大切な鉾

銃を扱うイゾウや剣を使うハルタやビスタ、サッチたち、能力者のマルコはそんなAにとっていい対戦相手だ

銃や能力者にはいい思い出がない
だから特訓したかった

もっと強くなって、自己防衛はもちろん
今度こそ守るべきものを守りたいのだ

『だー！負けたー！何がダメなの！』

｢自分の能力は過信しすぎない方がいいぞ、お嬢？｣

『む…過信してないし…』

｢素直さも、大事だぞ｣

『…はぁい』

膨らんだAの頬をプニ、としてやるとプスゥっと息が漏れる

｢おや｣
『やめて!!』

大の字に寝転んだAをよっこいしょと起こしてくれる兄

Aはこの居場所が大好きになった

みんなが大好きだった

中でもやっぱり親父が大好きだ

『親父ぃぃぃぃイイ！』

｢グラララララララ、どうした、A｣

『だあいすき！！』

｢俺もだァA｣

『にしししし！！』

｢｢｢和む…｣｣｣｢｢｢尊い…｣｣｣｢｢｢いと美し…｣｣｣

白ひげ海賊団のこんな日常はほのぼのしていた