吸血姫と呼ばれた少女【ワンピース】 (ページ28)

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無知ページ28

Aは死んだ

死んだことにさせた

催眠術の本を読んでいて助かった

ドフィの所では暇だったから色んな本を読む時間があったのだ

考え事をしながら水平線を見つめてぼんやり飛ぶ

「おい、あれ」

「なんだぁ？女が飛んでる？」

「金になりそうじゃねえか」

「殺さない程度にやれ！」

『え、ちょ、』

ぼんやりしていたAは戦闘に入るのに遅れた

真下の船はAに向かって矢や鉄砲で、撃ってくる

飛んだままでは逆に危ないとAは船に降り立った

『うわぁぁ！』

｢やれ｣

『ちょっと、待ってよ！』

彼らは自由求める者達だった

Aの話など聞く耳を持たない

各々武器を持ってこちらへ向かってきた

『やめろって！』

飛んでいて動かなかった分、体が鈍ったようだ

芯から冷えてしまった体がよく動かない

おまけに空腹だ

交戦するが、思うように動けず、まともに攻撃をくらい、体力ももうない

いつもなら交わせるはずの攻撃が当たる

『くそっ…！』

海に飛び込んで逃げるが体力が落ちて泳げない

男たちの下劣な笑い声がAを突く

『たすけっ…も、ダメ…』

Aはそのまま意識を手放した