吸血姫と呼ばれた少女【ワンピース】 (ページ20)

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子供ページ20

『ロー、何読んでんの』｢うるさい｣
『ベビー5ちゃん服、買いに行かない?』
｢(私、必要とされてる！)もちろんよ！｣
『バッファロー、アイスあげる』
｢ありがとうだすやん！｣

｢｢A大好き!!｣｣

ローは言ってくれない

ロシーが子供たちを虐めても追い出せないのならと、Aは子供達と仲良くしてここから追い出そう作戦を実行している

だがこの子供達は、全然出ていく素振りがない

必要とされてるのではなく、利用されているぞ、と言えば泣くかもしれない

こんな可愛い子を泣かせたくはない
それじゃあまるで鬼だ

1度、こんなところにいても幸せになれないぞ、とAは直接伝えたこともあるが、聞き流されたらしい

そしてAはここにいる大人達が嫌いだ
怖いし、気持ちが悪い

何を考えているのか、分からない
きっとよからぬことだろうが

『特訓でもするかぁ…』

覇王色、見聞色、武装色の特訓をしてすごく経つけど
結構上達したと自分でも思う

海軍にいた時よりかは強くなったはずだ

｢フッフッフッ…熱心だなぁ、A｣

『ドフィー…だって強くならないと!!』

｢後で俺の部屋に…｣

『あ、コラさん！』

Aはドフラミンゴの話をさえぎり、コラさんを呼ぶ

ドフラミンゴの背の向こうにコラさんが見え、ぱあっと顔が明るくなった

そんなAの表情が眩しかったのか、はたまた自分以外の話をして気を悪くしたのか、ニヤニヤした顔が冷たくなった様に見えた

【A】

『？』

A、と書かれた紙にキョトンと首を傾げるAは本当に可愛い

【話がある】

コラさんの目は稀に見る怖い目だった

手を口に当てて、あーっと理解したように小さく声を漏らすA

『まあ…じゃぁね、ドフィー』

Aは手をヒラヒラ振って、コラさんのあとを追った

ドフィーは少し面白くなさそうに、コラソンを追うAをじっと見つめていた