･ ページ10
・
｢明日、ちょっと自由時間あるんやろ？良かったら付き合うてくれへん？｣
『どこに？』
｢神戸｣
『ええ！？』
こ、神戸。少し遠い気がする。
迷子にでもなってしまったら一生宮城に帰ることが出来なくなる
そもそもそんなにココから離れた所に行くのは大丈夫なのかな
｢あかん？｣
……あざとい。
首をコテンとして、私を見る治くん。自分の可愛さを分かっている
『そんなに離れた所に行くのはダメだと思うよ？そもそも、治くんは部活、ないの？』
｢明日は午後練。神戸に行ってもええか、監督に聞きにいこうや！｣
『……うん、そうだね』
｢ダメ｣
『…………』
｢ええ！？お願いします！｣
許可を貰えるとは思っていなかった。だから、監督に聞きに行く事に承諾したのだ。
｢君、比奈宮の方向音痴をナメてる｣
｢俺がおれば大丈夫です！｣
｢ダメなものはダメ。絶対に許可しません。行ったら比奈宮退部だからね｣
え、いやだ
『治くん、神戸はまた今度にしよう』
｢じゃあ俺の家で遊ぼうや｣
｢通学方法は？｣
｢バスです｣
｢じゃあダメ。もう学校の中で遊びなさい｣
｢………はーい｣
治くん、しょんぼりしてるな……
『お互い全国大会に行った時に遊ぼう』
｢……！うん！｣
｢ブタと、サムが、………フタリで、アソブ………？｣
うわぁ
｢聞き捨てならへんわ！2人なんか許さん！俺も交ぜろ！！｣
｢お前は引っ込んでろや！この暴言クソブタ！！｣
｢俺昨日言うたやん！早速邪魔するんかいな！！俺とサムの仲やのに！！｣
｢そんな気持ち悪い仲イヤや！俺もツムに昨日言うたやろ！｣
『そんなん俺聞いてないし！』
｢お前はおじゃま虫なんや！虫除けスプレー撒かれたいんか！｣
｢サムはもう仲ええやん！俺にも譲れ！｣
｢自業自得や！お前が意地張ってライバル視して、クソブタとか言うたんが悪いんやろ！｣
｢嫌や嫌や！初めて好きになった人の方がバレー上手いとかプライドズタボロやん！……ぁ｣
｢プッ……ダサ。終わったな。Aちゃん今の聞い……あれ？｣
｢……Aちゃん居らんやん｣
｢話は済んだ？｣
｢あっ……カントク……｣
｢君はえっと、侑くんの方？鮮烈な告白お疲れ様。青春ね｣
｢え、えっと、アザッス……｣
｢比奈宮は鞄から単語帳取り出してどこかに行ったわよ｣
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 90人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まる。(プロフ) - ヴェロニカさん» は、初コメ……！ありがとうございます！”ぬくめる”って、関西弁だったんですね……。言われてみれば、確かに標準語らしくない気はします。中学二年編、まだまだ続きますので、今後ともよろしくお願い致します！ (2020年6月12日 0時) (
レス) id: c8c8a309a0 (このIDを非表示/違反報告)
ヴェロニカ(プロフ) - 初コメです！せんたっきとかすいぞっかんのこと言われて初めて気づきました！私の育ちはバリバリの関東なんですが母方の両親が関西の人ってこともあって無意識になまってるらしいんですよ。(ぬくめるとか)言われてみたら気になりますね！更新楽しみにしてますね！ (2020年6月12日 0時) (レス) id: 93cd0ce6c3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まる。 | 作成日時：2020年5月24日 0時
