失ってから気づく

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A side









昨日は壱馬さんのお家に泊まって、朝壱馬さんの匂いで起きて、今は一緒に事務所まで歩いてる。









壱 「…A、？少し緊張してる？」




『……っ、して、ます。汗』




壱 「ふはっ、ほら手繋いでてやっから、あんま緊張すんな」









……っ！！！！
手、手、手、っ！！



壱馬さんの手、おっきい…じゃなくて、



久々にメンバー全員集合で、私は、その、ほぼみなさんに嫌われてるから、なんか会うのを躊躇しちゃう。









事務所について、楽屋まで歩いていく。









あああああ、緊張する。

でも大丈夫、だよ、ね。









『……おはようございます、』



？ 「おはよう」



『……っ！山本、さん」



彰 「おー笑なんだーお前ら付き合ったのか？」



壱 「……っな、！やめてくださいよ！」





翔 「お前ら相変わらずお互い好きやなー」




『……っ、』




壱 「翔吾までほんまに、」



翔 「A、今までごめん、な、？」




『……っ、え、？』




翔 「これから、また俺と仲良くしてくれへん？」



『…も、もちろ、ん』



壱 「ふはっ、いや、固すぎやろ笑」









山本さんに岩谷さん。



また仲間が増えた、かも、？









ゆ 「……ちっ、もうそろそろ消えてもらおうか」









また仲間が増えて、また私は浮かれた。









もう自分の居場所なんか無くなる事なんか、想像した事があるだろうか。









なんで私は産まれてきたんだろう




なんで私はRAMPAGEに入れたんだろう





なんでこんな私に1部のメンバーは優しくしてくれるのだろう。









いっその事突き放してくれたら

私なんかきっと居なかったのに。






どうして私の居場所を作ってくれるの









私が貴方たちの笑顔を消したのに。

なんで、なんで、なんでっっ！！









こんな事を思ってしまう程、追い詰められた









いや自業自得か。









お母さん、私を産んでくれてありがとう。


23年間楽しく生きれてよかったよ。









メンバーのみんな。



私のせいで辛い思いをさせてしまって申し訳ないです。ファンの言葉に答えて、16人のRAMPAGEを私はみたいです。









そんなの、嘘だ。









もっとみんなと笑っていたかった。







私はもう終わり。
私がいない世界はどれだけ、賑やかだろう。

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