:story7 ページ8
__それは丈と別れてから突然現れた
『うっ…気持ち悪い』
最近なんかおかしかった
よくガンガン頭痛がして酷い時は、吐き気もあった
『今日はもう寝るか』
生憎、今日はおかん達が帰ってくるのは夜中
ご飯を作ってくれる人もいなかった
なので、気持ちが悪く食欲も無かった私はその日はもう寝ることにした
次に目が覚めた時は、おかんが帰ってきた時やった
丁度トイレに行きたくなった私は階段を降りて
帰ってきたおかんにおかえりと声をかけトイレに向かった
そのとき
ガンッと激しい頭痛に襲われた
その場に立つことさえできなくて私は思わずしゃがみ込んでしまった
「え...?A?大丈夫??」
おかんの呼ぶ声がしたが吐き気と手足の痺れと頭痛が酷く答えることができなかった
___私の意識はそこで途絶えた
次に目を覚ましたときは、目の前にいるのはおかんではなくて、丈たちやった
『ん…あれ…?…じょお??』
藤原「A!!」
『ここ…うち…トイレ行こうとして急に頭痛くなって…』
あれ?
私、今までなにしてた??
てかここ…病院??
藤原「びっくりしたわ急におかんからお前が倒れたって聞いたから」
ああ私、倒れたんだ
頭の中で起こったことを整理しているとガラっとおかんが入ってきた。おかんの顔は何故か元気がなくて目も赤くなっていた
『おかん??どうしたん??』
「A……!!」
『なぁ?なんで泣いてるん?』
「丈くんたちちょっと2人にしてもらってもええ?」
神妙な面持ちで丈に話しかけるおかん。
その姿はいつもの明るいおかんからは想像も出来へんくらいの暗さだった
___そのとき胸騒ぎを覚えた
藤原「わかりました。まとくんたちお茶でも飲みいかへん?」
梨帆「せやな!!休憩所あったしな!!」
そんな重い空気を読み取ったのか慌ただしく出ていく丈たち
『で、おかん?どうしたん?』
私はにこっと微笑んでおかんに問いた
ーーああ、このときおかんから聞かなければ残りの人生を幸せに過ごせた?
それとも聞いてよかったん?
そんなの今でもわからへん
ただ一つわかるのは、このときから
____人生の歯車は狂いはじめていたってことだけ
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ふうか - めっちゃ良いお話!!!!更新頑張ってください! (2019年4月2日 12時) (レス) id: 20fb14c53f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢乃 | 作成日時:2018年9月20日 4時