5. ページ5
.
.
「 取り敢えず中入って 」
『 襲う気? 』
「 それ、フリ?」
『 しね 』
吉沢の楽屋へ入りソファに腰を下ろす
「 はい、お菓子 」
『 やっ 、って頂戴よ 』
ヒョイっと腕を伸ばし私が取れない高さにする
『 んっ 』
ジャンプして取ろうとしてもかわされる
「 イタズラしてくれてもいいんだよ? 」
そう言われ、押し倒される
『 ねぇ、ちょ、ほんとに何してんの 』
いつもより近い距離
互いの鼻の先がくっつきそうになる。 これは、顔面国宝とも呼ばれる理由が分かる。
「 その格好でジャンプするとかもう、襲ってくださいって言ってるもんだからね 」
『 誰が言うか 』
「 そんなにお菓子欲しい?」
口角をあげて笑う彼
『 もういい 』
顔を逸らそうとしても、出来ない 。
チュっという短いたった一回だけの音が部屋に響いた
「 はい、 どーぞ 。 イタズラさせてくれたからあげる 。 俺じゃなかったらどうなってたか 。 もうそんな格好してウロチョロしちゃ駄目だからね。 」
上着を羽織らせて、私の楽屋まで送ってくれた。
.
『 なんか…まともに顔見れなかった … 』
鏡を見れば紅潮している頬。
両手で包み込むように隠す。おかしいぞ、自分。
.
.
「 はぁぁぁぁあ、危ない危ない。 あのまま本当に襲うとこだった。 あれは無理だって、何も知らない顔して人んとこ来て、スカートひらひらさせて 、メイクしてるからか、唇ぷるぷるですんごいキスしたくなったし、さすがに口にはしなかったけど 、あ"あ"あ"あ"ぁぁぁ好き 」
Aを送った後、自分の楽屋に戻り一人呻吟する吉沢であった。
.
206人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
bymylv(プロフ) - 読んでてすごく楽しいです!更新楽しみにしています! (2018年10月28日 12時) (レス) id: f690e3783b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もづく | 作成日時:2018年10月26日 21時