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「 取り敢えず中入って 」




『 襲う気? 』





「 それ、フリ?」






『 しね 』







吉沢の楽屋へ入りソファに腰を下ろす








「 はい、お菓子 」



『 やっ 、って頂戴よ 』





ヒョイっと腕を伸ばし私が取れない高さにする







『 んっ 』





ジャンプして取ろうとしてもかわされる


「 イタズラしてくれてもいいんだよ? 」





そう言われ、押し倒される






『 ねぇ、ちょ、ほんとに何してんの 』




いつもより近い距離

互いの鼻の先がくっつきそうになる。 これは、顔面国宝とも呼ばれる理由が分かる。





「 その格好でジャンプするとかもう、襲ってくださいって言ってるもんだからね 」





『 誰が言うか 』




「 そんなにお菓子欲しい?」




口角をあげて笑う彼







『 もういい 』




顔を逸らそうとしても、出来ない 。






チュっという短いたった一回だけの音が部屋に響いた







「 はい、 どーぞ 。 イタズラさせてくれたからあげる 。 俺じゃなかったらどうなってたか 。 もうそんな格好してウロチョロしちゃ駄目だからね。 」








上着を羽織らせて、私の楽屋まで送ってくれた。






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『 なんか…まともに顔見れなかった … 』


鏡を見れば紅潮している頬。

両手で包み込むように隠す。おかしいぞ、自分。







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「 はぁぁぁぁあ、危ない危ない。 あのまま本当に襲うとこだった。 あれは無理だって、何も知らない顔して人んとこ来て、スカートひらひらさせて 、メイクしてるからか、唇ぷるぷるですんごいキスしたくなったし、さすがに口にはしなかったけど 、あ"あ"あ"あ"ぁぁぁ好き 」




Aを送った後、自分の楽屋に戻り一人呻吟する吉沢であった。






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bymylv(プロフ) - 読んでてすごく楽しいです!更新楽しみにしています! (2018年10月28日 12時) (レス) id: f690e3783b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もづく | 作成日時:2018年10月26日 21時

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