大人になったら (ページ12)

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社長さんが去った後
部屋では『私の隣』争奪戦が行われていた

社長さんが去ったのをしっかり見届けてから
ドンヒョクくんが私の座っている２人掛けソファに突進してきた

JN「ドンヒョガ！ずるいぞ！僕もAさんの隣に座りたい～！」

HC「ヤダね！早いもの勝ちだもん、ヌナの隣は僕のもの～♪」

ドンヒョクくんが凄まじい陽キャだということはこの数分で分かった
さっき初めて会った私の腕を掴んで離さない…

MK「お前さっきから勝手にヌナなんて呼んで失礼だろ…」

呆れ気味にマークくんが言うので、
「あ、いや、私は別にいいよ。弟ができたみたいで嬉しいな」

とフォローを入れると

JN「え、本当ですか？？じゃあ僕もヌナって呼ぼう～Aヌナ～＾＾」
MK「良いんですか？じゃあ僕も…ヌナって呼びます//」
JM「ぼ、僕も！！」
JS「…。僕も」
HC「ヤー！僕が言いだしたのにマネすんなよ～！」

お前だけのヌナじゃないだろ！なんて
５人で言い合いを始める。

さっきまで緊張で大人しかったのに
歳相応に楽しそうにしている５人を見て自然と笑みがこぼれる。

JM「あ…ヌナが笑った。可愛い…！」

「かっ…！？」

３つも年下の子に可愛いと言われて顔が真っ赤になる
何だこれ恥ずかしい…

HC「ヌナ真っ赤だよ～ジェミナはヌナキラーだから誰にでもああゆうこと言うの。あんま深刻に受け止めなくてもいいよ(笑)」

JM「おい！変なこと言うなよ…」

未だに私の腕にがっちりしがみついたままのドンヒョクくんの頭を
ジェミンくんがゴツンと殴る。

ジェミンくんに弄ばれちゃ駄目だ！
年上の私が主導権を握らなくてどうする！！
と謎の使命に燃えて、当たり障りない話題をふってみることにした。

「あーっと…５人は仲良しだね？前から友達だったの？」

MK「僕が2012年に入社して、他は2013年入社なんですけど、歳が近いこともあってよく遊びに行ったりしています！」

JN「この前、皆でチソンの小学校の卒業式にも行ったんです＾＾」

JS「ちょ…ヒョン恥ずかしい///」

本当に仲良しだなあ…
兄弟みたいに話す姿はデビューしたら絶対武器になると思った。

「ほんとに仲良しだね(笑)私みんなのファン１号になっちゃた！早く踊ってる姿が見てみたいなあ…改めてこれからよろしくね！」

「「「はい！！」」」

元気良く返事をする姿にまた笑ってしまった。

この後、
社長さんが帰ってきて私達はもう一度驚きの発表を聞かされることになる。