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・やおとめひかる ページ19

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八乙女家は、代々王家に仕える雷を司る貴族である三乙女家の分家であった。分家でも雷を司ると言うところは変わらない。八乙女から三乙女の後継者が過去数人いるほど才能重視の御家だった。


そんな八乙女家から、雷魔法を使えないが莫大な魔力と珍しい属性魔法を持った男児が生まれた。それが現在の雷魔法を持たず、光魔法を"使えない"青年、八乙女 光だった。


「やだわ、きったない!」


「あははっ!ごめんなさいですって!何に謝っているんだかわからないわ!」


「あれじゃない?人間に生まれてごめんなさい!」


「それね!」


光は、魔法適正検査を受け光魔法が使えることがわかると、早々に両親は彼を八乙女から追い出した。未知のモノに怯えたのである。いくら息子とはいえ、得体の知れぬ恐怖には勝てなかった。


三乙女家は、世間体をとても気にする。分家が息子を捨てたと言う事実が世間に流れるのはまずいと、光を引き取ることにした。


三乙女家には嫡男と3人の姉妹がいる。そして、魔法適正を受けたのは嫡男だけであった。3人姉妹には雷魔法どころか魔力すらなかったのである。そんな中強い魔力を持った分家の息子がやってくる。どうなるかなんて火を見るよりも明らかだった。


現当主である彼女等の両親は、それに何も言わなかった。……いや、むしろ関わるのを恐れたのだ。彼女等にはどんな魔法適正なのかを言っていなかった。


両親は、光に何も与えなかった。服も、食料も。部屋だけは空き部屋を一室与えたが、それ以外は何一つ干渉しなかった。嫡男もあまり変わらない。彼だけは次期当主と言うことで光についてを教えられていたが、何かをすることはなかった。


ただ、2日に一度パンを与えたり、一着の服を与えたりはした。死なれても困るからである。それだけが、当時の光にとっての希望だった。


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・つう"ぁい→←・みおとめ



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綾香(プロフ) - コメント失礼します。パスワードのヒントなどもらえませんでしょうか?もし無理ならすみません。 (2019年4月19日 20時) (レス) id: 7a3ce394e8 (このIDを非表示/違反報告)
未央 - はじめまして!すごく面白くて続きが気になります!更新待ってます!応援してます! (2019年1月26日 16時) (レス) id: 71bdc0414f (このIDを非表示/違反報告)
ゆやけLOVE - お久しぶりです。更新楽しみにしてますo(^o^)o お忙しいと思いますが、作者さんのペースで更新していってくださいm(__)m (2018年2月10日 1時) (レス) id: a62276a76a (このIDを非表示/違反報告)
ありさ - 初めまして!この作品すごく面白いです!あと大学合格おめでとうございます。私も今年高校受験なので、目標を決めて頑張りたいと思います。 (2017年11月24日 1時) (レス) id: d4c33c56c1 (このIDを非表示/違反報告)
夕焼け - 面白いです!!更新頑張ってください!!応援しています!! (2017年8月23日 16時) (レス) id: d6828c72d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暁月 空 | 作成日時:2016年5月24日 18時

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