カフェ・ジャンプ〜光に手を伸ばして〜

・いかりのこえ ページ16

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ーーー光属性魔法。


それは、魔法を学ぶ際に一番初めに習うのが属性であり、その時に誰もが教わる " 人間には使えない魔法 " である。


周りの顔色を見るに、全員が知っているのだろう。かく言う俺も嫌という程教わった。


「光属性は人には使えない魔法だ。なぜ光がそんな属性を持っているかはわからない……けど、それをコマも使えるのはおかしい！まさか、天使だとでも？」


「そんなまさか。おれは正真正銘の人間だよ。何処にでもいる、普通の人間だ」


「何処にでもいる……？ふざけんな。何処にでもいたらこんな魔法は使えない！」


これは本気で怒っている。いつもの薮くんからは想像できないほどに。怒りで魔力制御がおかしくなっているのか、彼の周りは魔力で歪み始めている。


「薮っ……いいから、落ち着け！」


光くんが怒りに震える薮くんの胸を叩き落ち着かせようと声をかけるが、彼の魔力は高まっていくばかりだ。


しかし、次のコマの言葉でそれは一瞬で収まった。


「今ここで魔力暴走を起こして《女神の加護》が解けたら、君のせいで光くんが危険な目にあうよ？」


それでもいいの？と瞳で語りかける。


「っ……!!ごめん…」


「俺もごめんね。詳しいことは話せないんだ。いつかは話すから」


そして、じゃあ休憩しててねと言って今度こそコマは結界を出て行った。


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