・つらいげんじつ ページ42
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ーーー何かあったら、ここへ行きな。助けてくれるから。
あなたは何者なの……?
「そんなの、もう少し未来へ行けばすぐにわかるよーーー大ちゃん」
ーーーそう言って彼は、姿を消した。
何で俺の名前を知っているのか。この渡された地図、何かあったらとは何なのか。ーーー未来とは、いつのことなのか。
またまた疑問が増えてしまって、けれどわかることが2つある。
1つは、俺と彼はもう一度会えるということ。そして、未来では彼と仲がいいのだろうと言うこと。大ちゃんって言うのは、まだあの部屋に入る前に親しい人達から呼ばれていたあだ名だから。
回復した俺の体は、もともと逃げるつもりであの部屋を出たのだから今逃げてしまえばいいものの、何故か村人たちがいる場所に向いていた。
着いてすぐ。俺は、何かをぶつけられた。
「こ、の……っ!!バケモノが!」
「お前のせいでこの村はめちゃくちゃだ!」
それは、石だったり物だったり。村人たちの、怒りを行動に表したモノだった。俺はまた、事の重大さと辛い現実を突き付けられた。なによりも。
「何人もの奴が死んだんだ!この、人殺し!」
「村から出てけ!」
こんなことを言われ、俺は、俺の心は、ぽっきりと折れぽっかりと穴が空いた。
ーーー俺は、この現実から逃げてしまった。
逃げる宛なんかなくて、でも唯一の光を目指して、地図の道を走って行った。
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りんやぶひかLOVE - 凄くおもしろかったです。やぶひか最高ですね。 (2015年11月3日 23時) (レス) id: 791b797a38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暁月 空 | 作成日時:2015年11月3日 0時