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・くろいろーぶ ページ39

ー→


黒いローブを着た、誰か。


「だっ……あなた、は」


誰?と聞きそうになって寸前で言葉を変える。


ブレスはどうなったのか、あなたは何者なのか、なぜ俺を助けてくれたのかーーー今、何をしたのか。聞きたいことは沢山あったけれど、実際はその内の1つが辛うじて出てきただけだった。


「……けがは」


その声はどうやら男のようで、その声で質問に質問を返された。つまり、言うつもりはないということだろう。口を開けば疑問ばかりが出てきそうで、口は閉じて首を振る。


「…そう。じゃあ、ちょっとじっとしてて」


「あのっ……、ブレスは…?」


「消したよ。もうない」


「け、した。どうやっ……」


「別に。魔力で相殺しただけ」


魔力の、相殺。それは禁忌とされているはず。俺自身魔法を使えるようになる前に基礎として教えられたことだった。


聞きたいことはまだあるし寧ろもっと増えたけれど、それを聞くことが出来る余裕は、龍はくれないようだった。


「っ……!!ごめん、話は後で」


ぱりんっ、と音がして、俺の帰還魔法が壊されたことを知る。鎖を断ち切ったのは龍だけれど、魔法陣を壊したのはこの人物らしい。だんっと足を鳴らして魔法陣を割った。


どうやったのか、なんて疑問は持たない方がいいのだろう。話は後でと言いながらも、何も聞くなと言う空気が彼を包んでいた。


そして彼は、龍に向かって助走をつけ、跳んだ。


ー→

・りゅう、ぶいえす→←・ぜつぼうのひかり



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りんやぶひかLOVE - 凄くおもしろかったです。やぶひか最高ですね。 (2015年11月3日 23時) (レス) id: 791b797a38 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暁月 空 | 作成日時:2015年11月3日 0時

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