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はだけた服を着直して階段を降りる。1階の階段の先に2人が見えた。テヒョンは彼女を抱き締めて、彼女は腕の中で泣いている。
ふと彼女と目が合った。私は見逃さなかった、彼女が私を見て口角を上げたのを。見間違いじゃない、彼女は私に見せつけてるんだ。愛されてる彼女と、私の差を。嫌な女。
彼女がテヒョンに何かを耳打ちする、テヒョンは少し戸惑ったふうに見えたが、少ししてこちらを見た。
TH『 A 、 今までありがとう 。 二度と誘わないから幸せにね 』
テヒョンの腕の中で妖しく笑う彼女を見て、嵌められたと思った。悔しい。私からテヒョンを完全に切り離された。
今の私には何も出来ない、ただ黙って耐えるしかない。握り締めた右手に爪が食い込む。その場から去る2人を見て、多くの感情が交差する。
羨望、嫉妬、悔しさ、哀しみ、絶望、虚無
負の感情で溢れかえる。
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作者名：i | 作成日時：2019年4月8日 23時
