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高橋「じゃあ待ってる間は俺らとおしゃべりしてようよ!いいでしょ?紫耀。」
「分かったよ。なるべく早く終わらせるから待っててね、廉。」
「おん、待っとるな。」
そう笑顔で言う廉を見て、早く終わらせて一緒に帰ろうと心に誓った。
廉は人見知りだからちょっと心配なところもあったけど、慣れてしまえば仲良くなるのも早くて岸くんのことを気に入ったのか距離感バカを発動しまくってる。
嫉妬する権利なんかないはずなのに一丁前に嫉妬してる俺は再開したばっかりなのによっぽど廉に惚れてるらしい。
「廉、終わったよ。」
楽しそうにおしゃべりしてた廉に声をかければ嬉しそうににこにこ顔でこっちを見てくれた。
「おん!もう帰れるん?はよ帰ろうや!」
みんなと仲良くなって緊張もほぐれたのかあの頃の甘えたな廉に戻りつつある。
帰りはひたすら廉の話を聞いていた。
引越し先の話が中心でテストは学年で1位だったとか、彼女は1人も出来なかったという俺にとっては最高の話も聞けた。
家に着くと久しぶりに俺のママに合いたいという廉と一緒に中に入った。
「ただいまー、廉来たよー!」
久しぶりにあった2人は嬉しそうにキャッキャとはしゃいで廉も一緒にうちでご飯を食べていくことになった。
「うまっ!久しぶりにおばさんのご飯食べたけどやっぱり美味いなぁ。」
ママ「そぉ?そんなこと言ってくれるなんて嬉しいわねぇ。そうだ!廉くん今日うちに泊まっていきなよ!久しぶりに紫耀と一緒にベッドで寝たら?」
「ええの?じゃあ泊まっていこうかな!」
俺の意見はフル無視で2人でお泊まり決定してしまったらしい。
ていうか、廉と同じベッドで寝るって結構生き地獄なんですけど。
そんな俺の願いも届かず、俺が先に風呂に入って、廉と交代して、廉も入ってきた。
「ちょっと廉、髪ちゃんと乾かしなよ。風邪ひいちゃうだろ。ドライヤーこっち持っておいで。」
「えー、めんどいやん。別にこのままでもいいんやけど、」
グチグチ文句を言いながらもドライヤーを持ってきた廉をこっちに呼ぶ。
「廉、ここ座りな。」
俺がソファに座り、床に廉を座らせて足の間に入れた。
髪を乾かしてノーセットの廉は昼間より幼くて可愛い。
「もう、寝よっか。俺の部屋行くよ。」
廉を先にベッドに寝かせてから俺は床に布団を敷いた。
「一緒に寝んの?」
「高校生2人がベッドで寝たら狭いだろ?」
嘘、本当は一緒に寝たら襲ってしまいそうになるから。
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作者名:ぬん | 作成日時:2020年11月22日 23時