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甘い甘い朝 ページ1

朝起きたら目の前に天使がいた。

目を閉じて寝ている顔はほんとに天使そのもので今にも背中から羽が生えてきそうだ。

昨夜は2人でたっぷり愛し合ってそのまま意識を手放したので、少し寒そうな華奢な肩が布団から出ている。

そんな天使の頬を撫でると擽ったそうに「…んー、」と声を出すがすぐにまた寝息が聞こえてくる。

朝からこんな幸せでいいのだろうかと思いながらもこの時間を堪能するように頭を撫でたり頬を撫でたりしていた。

すると、その天使の瞳が開いた。

「ん、…おはよお、しょお。」

起きたばかりでまだ少しかすれている声で俺の名前を呼んだ天使。

「おはよ、廉。」

そう言って、頭を撫でてやると嬉しそうにその手に擦り寄ってきた。

「体、大丈夫か?昨夜は無理させてごめんな。今日は2人でゆっくりしような。」

「大丈夫やで。ありがとな、しょお。」

「ううん、なんかして欲しいことあったらなんでも言って。」

「なんでも…?じゃあ、俺ちょっと寒いかもしれん。」

そう言って上目遣いでこっちを見る廉。

「寒い?もっと布団もぐりな?クーラー温度あげようか?」

「むっ…そうやけど、そうやないの。」

廉のして欲しいことは分かってるけどちょっといじわるしたいからもうちょっとだけ待つ。

「ん?どうして欲しいの?」

「…しょおに、ぎゅーってしてほしい…。」

頬を紅くして照れながらそう言う廉は天使以外のなにものでもない。

「んふ、いいよ。ほら、おいで。」

手を広げてあげると嬉しそうに俺の腕の中に収まる可愛い可愛い廉。

「しょおは暖かいな。」

「廉も十分暖かいよ。俺があっためなくてもいいくらい。」

「そぉかな?でも、おれな、しょおがおってくれな寂しくてたまらんくなってまう。」

ぎゅーっとさっきよりも強く抱きしめてきた廉は世界中にいるどの女の子よりも可愛くて愛おしい。

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作者名:ぬん | 作成日時:2020年11月22日 23時

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