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「A〜!今度はあっちでパフェ食べよー!」
「うん!」
友達とのこういうお出かけは高校に上がってから無かった様に感じる。のんちゃんは私を色んな所に連れ回してくれた。アクセサリーショップやカフェやら、ゲームセンター……こんなに娯楽ばかりあるものだから子供みたいにはしゃいでしまった。ちょっぴり恥ずかしいな。
にしてもショッピングモールでかい。。
家…帰りたくないなぁ………………。
「どしたーA〜?」
「んーん、何でもない。」
・
時刻は6時。
「そろそろ解散しよっか。」
「うん、また明日、学校で。」
「バイバーい!!」
ひろひらと手を左右に振ってのんちゃんと別れる。
場所は変わらずショッピングモールな訳だが。
さてと、私も帰ろうかな。
「買って!!!」
「買って!!!」
「だーーめ。」
?
駄々っ子かな?子供だねぇ。かわいい。
チラリと横目に見るとThe不良!って子と小学生くらいの女の子が2人……。
思わず目を疑ってしまった。見た目からしっくり来ないからかな。
「(物珍しい……)」
「あの……なんスか。」
「へ、あ、」
見てんの気付かれた!!恥ず。そりゃあ暫く見つめてたら気分悪いよね。
「す、すみません」
頭を下げて軽く会釈をして即座に帰ろうとすると足元が何かに塞がれた。
?
ホールドされてるって言うか。
「美人〜!」
「おねーちゃん可愛い!」
ぎゅうぅと腰と太もも周りを抱き締められて身動きが取れない。何この状況。可愛いから許す、けど。
「あ、コラお前ら!」
「スイマセン、離れろルナ、マナ!」
首根っこを掴んでビリッと引き剥がすお兄さん。しっかり者だなと偽りなく思った。
「お兄ちゃんがコレ買ってくれないなら、このおねーちゃんと遊ぶもん。」
「そうだもん。」
「え」
「なっ、お前らなぁ……」
ぷくぅと口を膨らませた頬の妹さんが可愛く感じた。流石に他人を巻き込みたくない様子のお兄さん。気を遣わせちゃったかな。
頭を抱えて溜息混じりだ。
「あの、私は大丈夫ですよ。」
「え?!いや、でも」
「「やったぁ!」」
口を揃えて歓喜を上げる妹さんに対しまた、困った様な顔をするお兄さん。余計な事しちゃったかな。
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作者名:麦の丸。 | 作成日時:2021年8月25日 23時