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『はぁ。』
『はぁ…』
『はぁぁ……』
「だァァー!るっせぇよ!!!」
「さっきからため息うるせぇんだよ!」
あ、なんかデジャブ
『だって……』
何故こんなにも落ち込んでいるかと言うと。
「俺と近いのそんなに嫌かよー。席替えなんて運だぜ運。」
『お前が近かったら集中出来ないじゃん。あと、黒羽との関係性イマイチ分かんないし。
俺らそんなに仲良くないじゃんか。』
「仲良くすりゃ良いだけだろ。あと、辛辣ー。」
こんな事言うからコイツは……そういうとこだぞ。これ女子が聞いたら落ちるんだろうか。ほんと。
まぁ、暇潰しには困らんだろうと、適当な言い訳を済まして俺はスマホを開いた。
『"眠りの小五郎またもや事件解決"か……』
「あー、それ。俺知ってるぜ。最近よく見るよな」
そう。最近噂である"眠りの小五郎"言うまでもなく、毛利小五郎である。常連さんの。
『(へっぽこ探偵やら何やらと、言われていたのに、人は変わるもんだな。)』
その記事を何処と無くぼうっと見た後、下にスライド。こちらの記事もまた、最近巷で有名な
『"怪盗キッド"…。』
最近また再び現れたとかで有名になってアクセスランキングの上位を占めることが度々あり、女子には絶大な人気と支持がある。
工藤新一から一変世は怪盗と名乗る言わば"泥棒"と言う奴に夢中な訳だ。
いや、そういや工藤がいた時も怪盗キッドはいたっけな。忘れたや。
「…。Aは怪盗キッドどう思う?」
『んあ?俺か?俺はね、近くに黒羽みたいなのが居るから、マジックには慣れちゃったのさ。』
『一夜にして怪盗キッドが広まったあの日、ぼかぁは
忘れねぇぜ。黒羽が青森さんのパンツの色当てた事。』
と俺は甘い声色を使って見事にお道化を演じて黒羽と茶化し合う。
そんな大層な事が日々起こっている。口で集中出来ないと言いつつ、実は、お楽しみでもあった。
「あっそ……何色だったっけ」
『白。』
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作者名:麦の丸。 | 作成日時:2021年4月17日 0時