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2週間ほど経つと、黒羽のマジックには慣れてきた。慣れというものは恐ろしいとはこの事か?
あれから何度か彼と話したが大して悪い奴ではないらしい。
『はぁ…………誰か俺専用の金づるとかなってくんねぇかなぁ……』
「何物騒な事言ってんの。」
と、田中。
"最近何にお金を使ったかも分からない"と言うのは金遣いの荒い奴の言う戯言である。
対して俺は真面目に言っている。本当に身に覚えが無いのだ。
同じクラスの青森アオコという子に接点を持ちかけヒモになって凄そうなんて、低俗な思想もある。
警部の娘だ。お高く見積もった。
「今日のニュース見た?」
『え?あぁ……またもや工藤新一…世間様は高校生に夢中らしい。』
俺たちと同じ年齢なのに才覚が凄いとは少し悔しい気持ちがある。
決して"そういう"舞台に立ちたい訳では無い。死人を見て怯えないでいる方が可笑しいのだ。
人を殺める気の狂った狂人どもが潜む中冷酷に推理するのは彼の持つ"才能"と言わざる負えない。
「まぁ、それもなんだけど、帝丹高校の毛利蘭って子。都大会優勝って凄いよな。」
『そんなニュース見てねぇわ。ミーハー気味の俺と違って事細かいね。』
「空手部が噂していたのを聞いただけだけどね。」
""ニュースじゃねぇじゃん。""
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作者名:麦の丸。 | 作成日時:2021年4月17日 0時