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黒「…ねぇ変じゃない?」
母「全然平気よ!似合ってるわよ」
黒「そうかな…?」
あっという間に日は経ち、気づけば祭り当日。
俺は黒色の浴衣を母さんに着付けて貰い、ついでに髪の毛もセットして貰った。
母「やっぱ前髪あげた方がかっこいいのに…」
黒「今日だけでいいよ…笑」
母「残念だわぁ」
祭りということもあり普段しないコンタクトを付けて
前髪もあげてみた。
…なんかめちゃくちゃ浮かれてるやつじゃん…俺
母「はい!これで終わり…!
折角のデートなんだから楽しんで来なさいよ!」
黒「だから…デートじゃないって…」
母「母さんはジェシーくんで全然いいと思うわよ」
黒「…はぁ」
うちの母親はとてもジェシーの事がお気に入りらしく
早く嫁に行きなさいよとかいつになったら付き合ってあげんの?とかしょっちゅう聞いてくる。
…偏見がない親だから有難いけどここまで来ると逆にちょっと…
黒「もう行ってくるよ」
母「いい報告待ってるわよ!」
慣れない下駄を履いて、待ち合わせ場所へと向かう。
人の多さや屋台の明るさにどこか懐かしさを感じながら歩いていると神社の階段の所に一際目立つ高身長イケメンが立っていた。
黒「……ジェシー来るの早すぎ」
赤「HeHe……楽しみすぎてさ…笑
…北斗の浴衣姿、可愛いね」
黒「あ、ありがとう……
ジェスも似合ってるよ」
赤「ありがとう!」
ジェシーの浴衣は多分普通の人が着たら絶対に似合わないであろう柄がついた浴衣だった。
シンプルにかっこよかった。
赤「よし、じゃあ行こうか!」
黒「うん!」
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作者名:美奈 | 作成日時:2021年5月21日 0時