遠回りの先に（Jesse×Hokuto） (ページ4)

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4. ページ4

ジェシーと樹に連れてこられた場所は普段は立ち入り禁止の屋上だった。

黒「怒られちゃうよ…」
青「お前真面目か…笑」
赤「大丈夫大丈夫ー」
黒「はぁ…」

陽キャというものはこんなにもコミュニケーション能力が高いもんなのか…

青「？北斗、飯食わねぇの？」
黒「え、あ…いや……ちょっと突然のことすぎて頭がパンクしてる…」
青「ははは！だから俺ジェシーに言ったのにさ～
こいつ俺の話も聞かないでいきなり走り出すから」
黒「…なんの事？」

樹の話を聞くとあの日、俺とジェシーがぶつかった日からジェシーは俺の事が気に入ったらしくずっと俺の事を探していたらしい。けど一瞬だったし、顔もよく覚えてなかったからかなり見つけ出すのに苦労してたという…。見つけた瞬間に何も考えずに走り出した為意味の分からない事を口走ってしまったことを教えくれた。

黒「…そんなことが」
赤「なんでそういう事言っちゃうんだよ！」

そう言いながら少し顔を赤くしているジェシー。

…恥ずかしくなっちゃったのかな…？

黒「でもさ……何で俺だったの？」

自分で言ってて悲しくなるけど特に俺にはいい所がない。前髪も重いし眼鏡もしてるし大体いつも目を合わせないようにしてる。こんなやつと友達になって何が楽しいんだ…？

赤「…………一目惚れしたから…」
黒「…は？」
赤「北斗に一目惚れしたから…！
まずは友達から…って思って」

ひとめぼれ…ヒトメボレ…？……一目惚れ！？