遠回りの先に（Jesse×Hokuto） (ページ21)

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21. ページ21

桃「…ジェシーとなんかあった…?」
黒「え、、あっ…いや、、その…」

ようやく京本先輩が話始めたと思ったらいきなりジェシーの名前が出てきて驚いてしまった。

…出来ることなら今はあんまり聞きたくない名前。

桃「はぁ……何があったのさ、、
そんなに目真っ赤にして……」
黒「………」

言えない、、ジェシーが浮気をしているかもなんて…
そんな事をこの人に言ったところでどうにも…

桃「…分かった、そんなに俺に言いたくないなら
もうすぐ樹が来るはずだから樹に頼むから」
黒「え、…そ、それだけは！」

樹にだけは…知られたくない…

桃「そんな捨てられた子犬みたいな顔してこっち
見ないでよ……」
黒「…すみません」

子犬みたいな顔……?

桃「はぁ、……この事は誰にも言わないよ…」
黒「！！……ありがとうございます…！」

初めてこの人の事好きになりそう…

桃「ただし、次になんかあったら1人で抱え込まないで誰かに相談する事。…分かった？」
黒「…はい！」

もしかしたらこの先輩はめちゃくちゃ俺の事を心配してくれているのか…?

黒「あ、あの…先輩！！」
桃「あっちなみに家に招待してあげたんだから、今度なにか奢ってね〜」

…前言撤回、、この先輩はやはり苦手だ。

京本先輩の家を出てから俺は1人で色々と考えた。

あの女の人はもしかしたら従姉妹か友達かもしれない
勝手に浮気と決めつけるのは良くないな…

もうすぐでバレンタイン……
その日にちゃんとジェシーと話そう。

そう思いながら俺は家へと歩き出した。

あの最悪の日が訪れるなんてこの時の俺は想像すらしていなかった。