遠回りの先に（Jesse×Hokuto） (ページ17)

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その日はもう夜だった為、俺は改めてゆっくりと高地先生に話す事にした。

黒「これ、俺の番号です…
日が決まりましたらまた連絡します。」
黄「了解…！
…じゃあ、またね…松村さん」
黒「また…」

家へ帰りながら自分のした行動に自分で驚いていた。

…まさかこの俺が、自分からあの事について話したいなんて……

今まで誰にも真実は伝えていなかった。
樹は俺がジェシーのご両親と色々あったことまでは知っていたがその内容については知らない。

きっと…俺はもう終わりにしたいんだろう
この罪悪感から逃げたい、逃げたくない
この連鎖だ。

高地先生との出会いがもしかしたら前進するための
第1歩なのかもしれない…

高地先生と会ってから数日後。
ちょうど2人とも休みの日があったため、その日に
会う約束をした。

駅で待っているとそこにラフな格好をした高地先生がやってきた。

黄「ごめん！！待った…？」
黒「全然大丈夫です、俺も今来たところですから」

2人で話をする場として俺が選んだのは小洒落たカフェ…ではなく普通のファミレスだった。

黄「個室とかじゃなくって大丈夫？」
黒「大丈夫です、」

店員さんにドリンクバーを頼んでから俺は1度深呼吸をしてから高地先生の顔を見た。

黒「…あの事故が起きたのは、高2の2月でした…」