遠回りの先に（Jesse×Hokuto） (ページ11)

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黒「…俺、女じゃないよ？」
赤「うん…」
黒「割とめんどくさい性格してるよ？」
赤「…俺はその性格いいと思うよ」

俺は…思ったよりこの男に惚れているのかもしれない

黒「……俺で良ければ、よろしくお願いします」

途端に目の前が真っ暗になり、すぐにジェシーの匂いが身体に充満する。

………抱きしめられてる？

赤「北斗！！…俺、どうしよう…！！
今、世界で1番幸せな男な自信がある！！」
黒「…大袈裟だよ…笑」
赤「ありがとう……。一生大切にする…」

沢山の花火に見守られながら俺とジェシーはキスをした。

黒「…仕事早くない…？」
赤「嫌だった？」
黒「……嫌じゃないけど…初めてだったから…」
赤「！？……北斗の初めて貰っちゃった？」
黒「なんか改めて聞くと…恥ずかしい」

この少しの期間で俺の人生は一気に変わった。
数ヶ月前の自分とは比べものにならないぐらい、今の俺は幸せで溢れかえっている。

赤「どうしたの？」
黒「なんか、幸せすぎて罰が当たりそう…」
赤「大丈夫…幸せになったもん勝ちだよ」

ジェシーはあの後、俺を家まで送ってくれた。
家に帰ると全てを察したのかお母さんがニコニコしながら待っていた。

母「上手くいったみたいね…！」
黒「……おかげさまで」
母「今、幸せ？」
黒「…うん」
母「なら、良かったわ」

やっぱり母親には敵わないな……笑

後日、俺とジェシーが付き合った事を樹に報告すると
樹はいきなり立ち上がってちょっと離れた所に走っていき涙を流していた。

まさか泣くと思ってなかった俺とジェシーはもうびっくりで…笑

赤「お前、泣くなよ…笑」
青「っ…うっせぇ……」
黒「京本先輩に迎えに来てもらう…？笑」

泣いて喜んでくれる友達とそれを笑って見ている恋人

…この時間が一生続く……そう思っていた。