羽根が9枚。 ページ9
どれくらい眠っただろうか、
現実を見たくなくて
寝る事しか考えていなかった。
そんな、死ぬなんて…嫌だよ。
私の中の私は半分諦めつつも、
生きる事に執着した。
もうそろそろ寝すぎたのか首が痛い。
時計を見ると、現実逃避して2日が経ったようだ。
ご飯…食べに行こう。
急いでシャワーに入り向った。
✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄
ない。
いつもあるはずの食料が。
「‥おはよう‥Aさん」
「なんでAが来たんだ？？？」
「や、やめなよ！！本人の前でしょ？」
この数日で世界は変わったようだ。
私に向けられる意識は全て嫌悪とかし、
味方をしてくれる人もいなくなった。
あれだけ話を聞いてあげたピアソンさんは
私にゴミを投げつけてきた。
イソップさんなんかは、目があっただけで走り去っていく。
フィオナさんからは雨水の入ったコップを頂いたり、
フレディーさんには硝子の破片を素手で拾って
始末しろと…
挙げ句の果てに男性メンバー(一部を除く)から
呼び出され暴 力を振るわれた。
荘園にやってきた頃から優しくしてくれた
セルヴェさんも、カートさんも。
何でこんなことになってるの？
ﾄﾞｺﾞｯ ﾄﾞﾝｯ
体が悲鳴を上げていることがすごく伝わってくる。
やめてやめて痛いよ。怖いなにこれ‥
「お前のせいで、戦績が悪い！！！」
「君がゲームに参加しなくなってから
勝率が上がった！！！！邪魔だ！消えてくれ」
なかでも、ウィリアムさんの蹴りは痛かった。
骨折するほどにね
✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄
「大丈夫かい？」
誰だろう。私に手を差し伸べているのは
『イライ…さんですか‥？』
「ああ、そうだよ」
荘園に来て初めの日以来話した。
みんなに蹴られているとき参加せず
ゲームに行っていた彼は傷だらけだねと言って
手当をしてくれる。
『ありがとう、ござい、ます‥ッ』
彼の部屋に招かれて少しだけお話をした。
天使病について
「‥天眼を使って少しだけ見させてもらっていたよ。ごめんね」
謝られるってこんな感覚なんだ。
『大丈夫ですよ』
ただ、そうとだけ答えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 359人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「第五人格」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月奈巍兎 - びーにーるー瓶さん» めちゃくちゃ感動した、、、死ぬとハンターに来るっていう展開が好きです！！病み系かこうかなーーｱ,ｱﾊﾊﾊ これからも投稿頑張ってください！！！ (2023年1月17日 17時) (
レス) @page46 id: 21a9dbef2f (このIDを非表示/違反報告)
お豆腐(プロフ) - 全私が泣いた、 (2020年2月3日 0時) (レス) id: 4dd9818095 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 最推しの解釈が一致しすぎて天を仰ぎました。さすマリー私の天使。以上です (2020年1月27日 23時) (レス) id: 7e642423a0 (このIDを非表示/違反報告)
びーにーるー瓶(プロフ) - ありがとうございます！！凄く嬉しい……！ (2020年1月2日 11時) (レス) id: 2aff4a3461 (このIDを非表示/違反報告)
こんにゃく、 - いやぁ〜！！めっちゃいい話！！感動しちゃったわ (2020年1月2日 1時) (レス) id: 2789eeae11 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：びーにーる瓶 | 作成日時：2019年9月3日 21時
