22人目 ページ22
何だかしてはいけない事をしていたので
罪悪感がある
ｺﾝｺﾝ
『ウィラ居るかしら？…はい_ウィラ!!!!』
本当は足の手当てをしないといけないのだが
ウィラを巻き込んでしまったことに
責任を感じてやってきてしまった
しかし、ウィラの部屋からは何時も以上に
香水の香りが漂っていて不気味だった
扉を開けた先は
瓶が転がり、絨毯にシミができていて
そしてベッドの上で頭を抱えるウィラがいた
｢クロ、エ……あぁクロエ……私を許して……｣
私を視野に入れると同時に
涙でぐちゃぐちゃな顔をしたウィラは
私をクロエと呼んで抱きついてきた
『ウィラ、私はクロエではないわ』
ごめんなさい
何度も謝ってくる彼女に
私は押し負けてしまう
『ね、ねぇ。ウィラ…クロエはあなたにとって
大切な方なの？』
場を和ませようと思い
聞いてみると
ぴたりと動きが止まった
｢クロエ、クロエは私……ウィラは私
ウィラ…ごめんなさい私は
ウィラになれているかしら｣
どういうことか分からなかった
しかし、深入りしてはいけなさそうなのは確か
『ウィラ、目を覚まして_』
私が手を伸ばそうとした時
ウィラの手が私の首に添えられた
｢クロエ、私はもうウィラよ
クロエは死んだのよさぁ眠りについて｣
何処からか漂う香水の香りに
意識を取られそうになる
先程まで添えられていた手は
力をはらんで首をきつく締め上げる
今にも意識が飛びそうだ
『い、いい加減に目を覚ましな、さ…い！
綺麗なあなたに、傷は…付けたくないの』
なんで泣きながらこんな事をするの
『ウィラ…』
鎖をズルズル引き摺っているようで
やはり折れた足は今も痛い
酸欠の脳で考えた
足が使えない以上…
蹴りを加えることは不可能
そして思いついた
『朦朧とするのはあれのせい』
机の上に乗っているろうのようなものに向かって
腕を引き剥がし近寄る
｢ウィラ、まって…いかないで…｣
この香りはこれ以上吸うと危険
酩酊状態のような感覚に陥ってくる
ぱたりと力なく倒れたウィラを担いで
荒れたベッドに寝かせた
しかし、私も嗅ぎすぎたようで
力なく倒れてしまった
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びーにーるー瓶(プロフ) - なんかこの時期誕生日かと予測してたら丁度上がってたんでwもう少し早ければフィオナの手紙踏まえて書けたんですけどね（） (2020年1月27日 23時) (
レス) id: 2aff4a3461 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 「知的で創造力ある」って…フィオナの好きなものの奴ですね、タイムリーですねw (2020年1月27日 23時) (レス) id: 7e642423a0 (このIDを非表示/違反報告)
びーにーるー瓶(プロフ) - (´;ω;）す、全て!?嬉し過ぎて泣きそうです……期待に応えれるよう頑張ります！ (2020年1月27日 23時) (レス) id: 2aff4a3461 (このIDを非表示/違反報告)
まる - びーにーるー瓶さんの小説全て見させていただいております、話の展開が素晴らしくて更新される度にワクワクしております、これからも応援させてください(*^^*) (2020年1月27日 20時) (レス) id: 442f574e86 (このIDを非表示/違反報告)
びーにーるー瓶(プロフ) - とっても嬉しいです！これからも好みに合う話を目指して頑張りますね！！ (2020年1月26日 18時) (レス) id: 2aff4a3461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びーにーる瓶 | 作成日時：2020年1月13日 10時
