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小悪魔 ページ12

『ねぇねぇこれ可愛くない?』



甘味処を出て、そこら辺のお店をぶらついてると、髪飾り屋さんを見つけて目を輝かせる中沢。


銀時「・・・」



中沢とは対照的にまだ沖田のことが残っているのか一言も発さない銀時



『銀時、聞いてる?』



銀時「…んー」



『もぅ、銀時』



まるで聞いていない銀時に頬を膨らませ裾を引っ張る中沢。



銀時「……んだよ」



『これ可愛いよねって話』



銀時「あぁ、うん」



『もう、銀時〜?』



銀時「聞いてるって」



面倒くさそうに答える銀時


拗ねる中沢。



『…怒ってるでしょ』



銀時「別に?」



『怒ってるもん』



銀時「怒ってねぇよ」



『じゃあなんでそんな不服そうな顔してんのよ』



銀時「それはお前だろ」



何だか険悪な雰囲気になりかける2人。


だけど中沢は銀時の扱い方をよく知っている。



銀時の腕に自分のを絡ませ、首をこてっと傾げ上目遣いで


『だってせっかく二人きりでデートしてるのに無視するんだもん…』


ちょっといじけた様子を見せる中沢に、


銀時「あーはいはい、わかったよ、無視しなきゃいんだろ?しなきゃ」


言葉は面倒くさそうだが、あからさまに嬉しそうな顔を見せる銀時。




自分のルックスがいいから上目遣いとか拗ねた顔も似合うことも、こうすれば銀時の機嫌がなおることも全部分かっててやる中沢は結構な小悪魔だ。

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作者名:ゆんゆん | 作成日時:2018年9月23日 10時

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