【男主】IDOL DIARY【Stray Kids】 (ページ19)

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甘やかされ上手ページ19

LK side

公演が始まるまであと3時間半。
俺は1番最初にメイクが終わって、振り確認をしながらその辺の壁に力なくもたれて座っていた。

HN「あと3時間ほどでライブが始まりまーす」

IN「ヨロブンあんにょーん👋🏻」

HN「メイク終わりかけイエナ〜かわいいです」

向こうでは俺の次にメイクが終わったらしいハニがカメラを回していて、イエナを鏡越しに映している。

俺もちょっかいかけに行くかぁ〜と伸びをしたとき、

「………」

ソファでポケーっとしていたうちのパンダが真っ直ぐこちらに向かってきた。

そしてそのまま何も言わず寝転がり、無許可で俺のお腹に顔をぐりぐり押し付けて寝始める。
…その角度首死なない？絶対に膝の方がいいと思うけど。

ハルは意外と、ぬいぐるみや布団など何かを抱き締めて寝るタイプで、いつもなら自分のリュックやアウターを持参してるけど……どうやら今日は取りに行く気力すらなかったらしい。

仕方ない、俺のアウター貸してやるか……

「ハルヤ」

「んー……」

「俺のアウター使う？」

「おーコマウォヨリノヒョン……」

体勢を横向きに直して俺のアウターを抱き締めながら睡眠に入るハルを見て、ホテルで同室だったらしいチャンビナが「ハルは今日も寝れてなさそうだった」と言っていたのを思い出す。

ハルは環境の変化にめっぽう弱く、ホテルで寝れないことは日常茶飯事で、寝れなかった代わりに楽屋や車でよく寝ている。

世界を回るアイドルとしては大問題だけどどうもまだ慣れないらしい。

HN「お、皆様！スクープです！ハルシがリノシのお腹で寝ています！」

LK「ヤー、声大きい、寝かせてやって」

HN「リノヒョンで寝るのちょっと珍しくない？ㅎㅎ」

LK「高級ベッドで毎日寝てたら特別感なくなるでしょ？」

もう既に夢の中にいるであろうハルの頭を撫でてやると、くすぐったそうに身を捩らせた。

普段よく弟メンバー達にハグしに行くハルだけど、それは甘えているのではなくて、弟達が自ら行かずとも自然に甘えられるように＿なのを俺は知っている。

だからこうやって甘えてくれるのはレアでちょっとだけ嬉しい。
……俺もちょっとずり落ちた体勢でいるから、このまま長時間は腰と首がきついけど。

IN「ハルヒョン寝てるの？」

LK「うん」

IN「…お腹冷えるよね？僕の上着どこやったっけ……」

知らぬ間にマンネにもお世話される三男。なんとまあ甘え下手で甘やかされ上手な野郎だ。

さて、こいつがメイクしてもらうのは1時間以上後だろうし、起きたら俺の腰のマッサージでもしてもらうかな

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