ラスボス系女子は人質に向いてない：4【3年A組】

第149話 解析 ページ14

先生去っていった教室で、私達は預かったパソコンを漁った。




貴「…あ、このアプリとか使えそうじゃない？」

西「ん〜ネット繋がってないから使えるもんは使わないとな。」





電脳部である西崎と私を中心に、動画を解析していく。


西崎の言う通り、WiFiがないからアプリがダウンロードできない。

だから現段階であるアプリを駆使して解析していくしかない。






石「…なぁ、お前ら距離近くね?」

花「なんで石倉がそんなこと気にすんの?」

石「はっ？」

結「あ、もしかして…美波のこと…?」

石「はぁ!?」

兵「あ〜そゆことね」

石「ちげぇって!」






なんか後ろで騒いでるけどスルーしまーす。



てかわんちゃん石倉が好きなの私じゃなくて西崎説あるけどね。

私はそっちの方向で見てるわ。





里「ていうか、なんで美波が解析してんの？」

貴「なんでって…」

須「お前が疑われてんだぞ？」






瀬尾と魚住はぶっきーのことを疑ってる。

それは私を疑っていることも意味しているのだ。


疑われている私が自分で解析してるのは世間的に見ればおかしいのだろう。





…でも…








貴「疑われたまんまなの…なんかいやなんだよね。」




このままじゃいずれ瀬尾と魚住と仲違いしてしまいそうだ。






せっかくここまで一緒に来たのに、そんなのは嫌なんだ。









貴「これで画質あげれる？」

西「やってみる。」





疑いを晴らす為にも、罪を認めさせる為にも、クラスがまたひとつになる為にも。


私達は目の前の動画を必死に解析した。

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