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大貴くんが亡くなってから1ヶ月が経った。
大貴くんがいなくなったら毎日が辛くて、毎日泣いてたけど、涼介がそばに居てくれたから、
立ち直れて来てる。
涼介「A、大ちゃんのとこ行こっか。」
まだ1回も行ってない大貴くんのお墓。
まだ1回も行ってない大貴くんのお家。
「行こっか。お花、どんなの買う?」
涼介「んー、大ちゃんってオレンジっぽいよね?」
「太陽みたいな感じだよね。
うん…、オレンジ系のお花にしよう。」
涼介「だな。」
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大貴くんのお墓に何回か来たことのある涼介に案内してもらってなんとか着いた。
お墓の前にはたくさんの綺麗なお花がお供えされていた。
「大貴くん…、久しぶり。」
涼介に何回か一緒に行かない?って言われたけど、行く勇気がなくて行けてなかった。
大貴くんが死んだのを受け入れられなかったから。
だけど、やっと、こうして来られるようになった。
「来るの遅くなってごめんね。
大貴くん、私ね?大貴くんみたいに、強く生きようって決めたの。
だからもう泣かないよ。前を向いて生きる。」
涼介「大ちゃん、Aは俺が責任もって守るからさ。安心してな。」
私たちが大貴くんのお墓に向かって話してると、サァーっと風が吹いた。
まるで、大貴くんが笑ってるかのように。
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作者名:りんごあめ。 | 作成日時:2019年4月17日 19時