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「涼介と有岡さんってどういう仲なの?」
大貴「幼稚園からずっと同じなの!
高校は違うけどね」
涼介「そそそ。兄弟みたいなもんだよ。」
「じゃあ…有岡さんが弟かな?笑」
有岡さんと話してみたかったからこんな冗談を言ってみた。
大貴「なんでだよっ!」
クシャッと笑ってツッコミを入れてくれた。
すると有岡さんが私に向き直った。
「ん…?」
大貴「大貴…って呼んでほしい、です」
顔を赤らめてそう言った有岡さんは、
少し俯いたままこちらを見る姿は見事に上目遣いになってて、ずるいなぁーなんて思った。
大貴「山田のことだって涼介って…呼んでたから。…ダメ、かな?」
「あの…、まだ今は大貴くんでもいいかな…」
私が遠慮がちにそう言うと笑顔を浮かべて
大貴「ぜんっぜんいい!!」
「よかった…!」
ふと大貴くんを見ると、何かを期待したような目で私を見てる。
「え…?」
涼介「大貴くん♡って言ってほしんだろ?」
大貴「おいー!山田ぁー!!!それ言ったらアウトだろ!」
涼介「あはぁー!ごめぇーん」
大貴「このやろう!」
ここは私が察すべきだったよね。
「だ、大貴くん…」
私がそう言うとシーンと静かになった。
「っ…」
恥ずかしい。
やっぱ言わないほうがよかったかな…
大貴「…嬉しい…」
「へ?」
思ってたのと違う言葉で素っ頓狂な声が出た。
大貴「ありがとうっ!」
「い、いや!」
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作者名:りんごあめ。 | 作成日時:2019年2月13日 18時