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いつまで待てばいいのか。もう二週間経ったのに。
「 昨日でちょうど二週間だったな 」
「 ん〜そうだねぇ 」
昼休み。王さまはA組に勝手に押しかけて、俺の前の席にどっかり腰を下ろした。
「 もう、忘れちゃったのかもねぇ 」
「 そんなこと言うな！ 」
叫んだ王さまの声にクラスの中にいた何人かが振り向く。静かにして となだめると少しだけ苛立った視線を向けてきた。
「 なぁに、そんな目で見ないでよぉ 」
「 絶対に、忘れてなんかいない 」
そのことか。そうだねぇ、忘れてなんかいない。いや、忘れてないでほしい。
「 セナが過ごした日々は、夢なんかじゃない 」
「 … 」
考えていたことをぴしゃりと言い当てるのは長年の付き合いだから？それとも王さまに俺の気持ちがわかるっていうの？
「 だから、もうすぐ見つかるから、大丈夫 」
根拠のない自信は信じたくなかった。でも今は信じるしかない。彼女が必ず帰ってくると信じるしかない。
「 …晴れてるね、今日は 」
「 そうだな 」
窓に目を向けるとたなびくカーテンの隙間に普通科の校舎の屋上が見える。普通科の校舎に声楽科もあった気がして、ふと屋上を見れば白い髪の子と目が合った。
「 …王さま、普通科とかに白い髪の子っていた？ 」
「 た、多分いない 」
窓に近寄った。腰までの長さのストレートの髪は全て白く染まっている。
整った顔の、丸い瞳と目が合った。
「 はっはっは！！ 」
屋上は確か立ち入り禁止だったはず。何故あの子は侵入しているんだろう と考えていたら高笑いが聞こえた。聞いたことがある、この声。
その瞬間、人懐っこい笑みを浮かべて、
七瀬Aは息を吸い込んだ。
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「 いーずーみ！ 」
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ねむい(プロフ) - minatoさん» そのように感じていただきとてもうれしいです；；お読みいただきありがとうございました。細かい点まで読んでいただき、嬉しい限りです。これからもどうぞよろしくお願い致します。 (2017年12月26日 14時) (
レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
minato(プロフ) - コメ失礼します。お話、すごく良かったです...!ねむいさんの表現や、情景描写がすごく綺麗でせないずの精巧な美しさというか繊細な美しさ的なもの(語彙力不足)と表現によって引き出された情景や登場人物の美しさに感動しました。一言でいうと好きです((お疲れ様でした! (2017年12月26日 14時) (レス) id: 049240713a (このIDを非表示/違反報告)
ねむい(プロフ) - しみ猫さん» とても嬉しいコメントありがとうございます、そのように感じていただけて嬉しい限りです。お読みいただきありがとうございました！ (2017年12月13日 23時) (レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
しみ猫(プロフ) - 感動しました、夢主の天才だけど、とても人間らしくて、読むのがとても楽しかったです、すばらしい作品をありがとうございました。 (2017年12月13日 23時) (レス) id: 48eca2380d (このIDを非表示/違反報告)
ねむい(プロフ) - イチゴプリンさん» ありがとうございます〜！いえいえ、拙い文章ですが楽しんでいただけたのなら幸いです；； (2017年12月10日 23時) (レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむい | 作者ホームページ：
作成日時：2017年12月6日 18時
