【合作】もう、離れられない程に。【朔間凛月】

13 cm . ページ15

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『 ……何で今日はこんなに迷うのかなぁ、わけわかんないい…！！！ 』



本日二回目、迷子になりましたし地図読めない方角わからない駄目だこりゃ！！！！


何て現実逃避をしながら、あのとき聞こえた凛月の声を思い出す。


……うん、低くなってた。吸血鬼も声変わりってするんだね…いや何言ってんの私。わけわかんないから。


と思いながらLIMEを開く。……流石に衣更くんはやめておこう、彼だって忙しそうだし。

となれば、残りは零くんとなずにゃんに……と思った直後、


「 ……あ、今朝の可愛い子！！ 」


何て声が聞こえる。聞き覚えあるなぁ……何て思いながら振り返れば、矢張り見たことのある金髪の顔の整った男の子。なんなの、ここ夢ノ咲の人の活動域なの？？


「 そー、君！えっと……確か、Aちゃん…だっけ、こんなとこでどうしたの〜？ 」



名前を呼ばれた。お前あれか、なずにゃんの言ってたの覚えたな？？その謎の記憶力を私に分けて。




『 ……迷いました 』


何て無表情で言えば、彼は口を開く。



「 え、迷ったの？…ははっ、何で、帰り道で迷うのかなぁ、ふふ、 」




やめろ、笑うな心に刺さるから！！






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