すのさん短編集!

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弟達が死んでから1ヶ月がたった今、母さんは少し元気を取り戻して家事をできるくらいにはなった。


それも翔太のお母さんが自分も辛いはずなのに2日に1回は家に来て母さんの話を聞いてくれたおかげだと思う。


父さんも母さんの為に辛くても働く事を辞めずにいつも通りに接してくれたし翔太のところもそうだと言っていた。



俺はあれからマンションに戻るとあの日の事を思い出して吐き気が止まらくて結局仕事もやめて実家に戻ってきて翔太のバイト先で一緒にバイトを始めた。



みんな大きな傷を負ったけど何とか支え合って生活を元に戻そうと頑張ってきた


そんな時


渡『照、俺ずっと前からお前が好きだ』
『これ以上辛そうな照見てらんねぇんだよ、お前の事1番傍で支えたい』


翔太に告白された。



真都が死んでから翔太は毎日俺の隣で話を聞いてくれてたまには翔太の話も聞いて弟達との思い出を共有したりした


言われるまではそれが当たり前だと思ってたから気が付かなかったけどずっと俺の事を支えてくれたのは翔太だった



『俺でいいなら俺が翔太のこと守るし2人の分まで幸せにするよ』




弟達がいなくなって1ヶ月、俺達は恋人になった



もしかしたら2人とも弟がいなくなってぽっかり空いてしまった穴を埋めたかっただけかもしれない


弟がいなくなったという悲しい現実から目を背けたかっただけかもしれない



でも翔太が俺の事を好きだと言ってくれたことも俺が翔太の事を好きになったことも嘘ではないから



もう二度と母さんがあの日のような悲しみに触れないように


もう二度と父さんが母さんを心配して無理をすることがないように


もう二度と突然大切な人が居なくならないように




渡「照、愛してるなんて言葉いらないから俺の前から、居なくならないで」


「わかってるよ、翔太」
「俺達はあいつらの分も幸せになってあいつらの生きれなかった分生きてやらなきゃ」



俺には今大切な人がいて

守りたかったけど守れなかった人がいて

その人の分まで守りたいと思える人がいて

その人の分まで幸せにしたい人がいて

一生離れないでいて欲しい人がいる



真都が歩いてしまった道に踏み込まないように焦らずゆっくり俺たちらしく生きて行こう



《10年後も20年後も

翔太の隣で笑って過ごせますように》



fin．




更新遅くなってすみません！
学校の課題が追加されるので更新遅くなってしまうかもしれませんが気長に待っていて下さると嬉しいです！

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