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epilogue ページ27

これで…良かったんだよね。

たった今優兄ちゃんが走り去って行った夜道を、じっと見つめた。

「本当にいいの?」

突然後ろから、私とそっくりの声が聞こえた。

ゆっくりと後ろを振り返ると、私と同じ原本のクローンの女の子が立っていた。

「貴方も…私達と同じように苦しい実験を耐え続けた。貴方にだって幸せになる権利はあるはずなのに…。」

自分と全く同じ顔立ちの人間に問いかけられると、まるで自分の心の中と対話している気分になる。

でも、これで良いの。

私の心に…迷いはない。

翠「優兄ちゃんは…私をずっと守ってくれていたの。これは…今までの恩返しだから。」

私が静かに言うと、女の子は強く言い返してきた。

「でも!…施設の子供達はあのクローンの男に守られた…そしてそのクローンは貴方に守られたの!…なのに、貴方は誰に守ってもらうっていうのよ!」

この子は…私の事を心配してくれているのか。

でも…いいんだ。

優兄ちゃんは…私の生きる意味そのものだったから。

優兄ちゃんが幸せになってくれれば、私も嬉しいの。

翠「私は大丈夫。…笑っていれば…きっといい事あるって教えてもらったから。私の事を大切に守ってくれる人も、必ず現れるよ。」

そう言って私が笑うと、女の子はそれ以上何も言ってこなかった。

私を守ってくれる人…かあ。

今はまだ想像がつかないけど…

そんな人が本当に現れるのなら、私は本当に恵まれているのだろうと思った。

暗い未来に…少しだけ期待してしまった。

あとがき→←65(中原side)



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文スト - こんなに素晴らしい作品を作っていただきありがとうございます。とても感動いたしました。特に中也さんのありがとうな相棒が泣けました!!こんなに感動を与えてくれる作品はなかなかありません。これからも頑張ってください!!応援しています!! (2020年4月4日 0時) (レス) id: a01fb1d9df (このIDを非表示/違反報告)
落葉 - とても。良かったです。すみません、何かこう…もっと出したい想いがあるのですが言葉が上手く出てこず…でも本当にこのお話、好きです。このお話に出会えて良かった。 (2019年1月14日 23時) (レス) id: 86e3e2dd18 (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - ふとこの小説を見つけて読んでみると、とても面白くて引き込まれてしまいました!とても感動的な話をありがとうございます!夢主の過去と最期の時に涙しました…! (2019年1月4日 21時) (レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
夢ノ胡蝶(プロフ) - ミーシャ アルグさん» コメントありがとうございます!今でもこの小説を読んでくださる方がいて、コメントまで頂くことができて、嬉しい気持ちでいっぱいです…!本当に最後まで書いて良かったです。読んでくださってありがとうございました! (2018年7月7日 22時) (レス) id: 418ca22426 (このIDを非表示/違反報告)
ミーシャ アルグ - 感動しました~!!(ノ_・、)本当に面白かったです! (2018年3月7日 6時) (レス) id: 31eda759a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢ノ胡蝶 | 作成日時:2016年8月28日 13時

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