犬系彼女(たまに猫) (ページ10)

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よしくんが家を開けて3週間くらいが経った、3週間も同棲してる家はいつもの二人でいる時より広く感じて、ここ最近だいぶ寂しくなってきた。
そろそろ、声も聞きたくなってきて、会いたい……。

しかも、この度のドラマは恋愛ものって聞いてるし…。色々考えると不安になってきて心が潰れそうになっちゃう。

「へ…、きす、シーン…？」

正「うん、あるんやって… 。」

それを聞いた時はすごく拗ねたし今でも拗ねてるしよしくんが他の人とちゅーするとか、考えたくもないもん…。

その時はいっぱい泣いたし女優さんの顔を見た時も泣いた。だって私より可愛いんだもん。そんなことを言うとよしくんはAの方がいちばんかわいい、って言ってくれた。

夜、よしくんがいない広いベッドも寝るのが嫌になってリビングのところのソファーで寝ようとするけどサイドテーブルの電気がなくて真っ暗で怖い。
最初の方は寝れてたけどソファーで寝てることもあってか昔の記憶が夢に出てきて怖くなって目が覚めた。

「 …ぐす…、よしく…っ、」

そろそろ、我慢の限界なのか涙が出てきてよしくんの携帯に電話をかけた、深夜３時頃なのに。

いつもなら、抱き締めてくれて背中摩ってくれて落ち着かせてくれて大丈夫やで、って言ってくれるのがここしばらく無くて辛い、寂しい。

正「 …A、？どうかした、？ごめん今、ちょっと手放せれんくて… 」

「 …ふぇ、よしく…っ、ごめなさ…っ、」

電話、なんコール目かでは出てくれたけどやっぱり今撮影中で忙しいみたいだった。
よしくんの言葉もちゃんと聞かないまま電話を切った。

我慢できなくて、迷惑かけてごめんなさい。