犬系彼女(たまに猫) (ページ38)

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正門side

抱き抱えて家まで帰ってると少し落ち着いてくれたのか静かになったA。
静かになったというか泣き疲れて子供のように眠ってしまった。

家に着きソファーにそっと降ろすとこの隙にと思うがばかりにAの顔や怪我してるところを見つける、見つめる。

正「 …本間、誰にやられたんよ… 」

Aの顔をよく見ると口の右側の歯は少し折れかけてて皮膚も切れて血は出ちゃってるし大事な綺麗な肌にも薄くアザが出来たりして、これをやった奴を思うと怒りが抑えられない。

手の甲も女性もののようなヒールの跡で踏まれたような跡がありそこからも血が出ていた。

隣の部屋から救急箱を取りに来てAが眠ってる隙に消毒やらして手当をした。歯は、歯医者行かなあかんな……。

というか、こんな時間やからなのかもあって今日は跡着いてくる人らはいなくて久しぶりに快適に帰れた気がする。

「 … ん… 、」

正「 A、目覚めた…？」

「 …ここ、」

正「俺らのお家、A疲れて寝ちゃったんよ。ほか痛いところとかはない？大丈夫…？手当はしたんやけど。」

目を冷めたAは様子が変わってるから起きると同時に目をぱちくりさせた。
起きたAの様子を見ては彼女が座ってる隣に腰をかけて覗き込む様に頭を撫でた。

正「 A…なんですぐに、電話くれへんかったの？俺探したんやで？」

あかん、こんなこと言いたいとちゃうねん。心配で堪らなかって、こんな事した奴に怒りを覚えてるだけやのになんでか、Aに怒りを与えてしまってる。あかんなあ…俺。