犬系彼女(たまに猫) (ページ36)

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？「すいません」

「？、はい、」

今日はよしくんとは別の帰りの時間になりよしくんは夜遅い帰る時間で私もまあまあ夜は遅かった。

そんな中誰かに声を掛けられて振り向くと女の子2人組の姿。
不思議ながらも振り向くと彼女たちは少し笑っている。

「 …えっと、」

？「あなた、正門くんのなんですか？」

「 …え？」

？「とぼけたって無駄です、知ってるんですから帰ってるの一緒に。」

よしくんの名前が出て一瞬で頭が働きこの子達はファンの子だ、と確信する。

？「そこまで可愛くもない、正門くんはみんなの正門くんなんです。独り占めしないで貰えますか？」

何を言われてるから理解出来たけど怖くて体も足も声も動かなくて全身固まってしまった。

？「ねえ話聞いてる？わかった？正門くんに近寄らないで」

と段々彼女たちとの距離も近くなり声もさっきより大きくて片方の子をイラつかせてしまったのか私の肩をグッと掴んでグーで頬を殴られた。

「きゃっ……、っ… 」

？「ねえそこまでは無しって言ったじゃん」

？「ごめん、こいつの顔がムカつくからつい。いい？正門くん達はデビューっていう大事なものを控えてるのそれをあんたみたいな女に潰されたくないの」

片手で痛む口を押えてもう片手は地面についていたその手を今度は足で強く踏まれた。

？「次会ったらこれだけじゃ済まないから」

そう吐き捨てるとそそくさと逃げるように去っていった彼女たち。何が起こったのか理解出来ずパニック状態になった。