犬系彼女(たまに猫) (ページ27)

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正門side

Aに会えず、Aに触れられずの毎日は窮屈で仕方がない。毎日監視されてるような生活も辛い、しんどい。

どこ行くにも美沙って彼女が着いきて右腕にくっついてきてより暑い。
Aはしないネイルやピアス、少し濃い化粧に匂いの強い香水、本間にストレスが溜まる。

俺の家にいるそいつは勝手が分からないを言い訳にあれしてこれして、と命令口調でお願いして甘えてくる。全くもって可愛いくない。

ある日の昼間、少し疲れて寝ていると誠也くんから電話で「仕事で帰ってくるとAがいなくなってる」との事。
やから、行く宛を知らないかと聞かれた俺はもうこれに耐えられないと思い探しに行くと伝えた。

心配性のあまり、Aを外へ1人歩かせないためにちゃんと信号止まってるかな、とか子供目線の考えになった。

Aもいうて26歳、一般常識のことは備えてるしその辺大丈夫だけど俺が心配。
丸一日かけて探したけれどAが好きでよく行く本屋さんとかお菓子屋さんとか川沿いの公園とか行ってみたけど姿はなかった。

誠也くんが言うにはもうここ１ヶ月まともな食事を食べてなく水分での生活が多いらしいから体力もすりへってるやろうとの事。
誠也くんの家に携帯も財布も置いていってるらしいから連絡手段がなかった。