犬系彼女(たまに猫) (ページ21)

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正門side

正「 …ん、 …？」

頭のだるさとかで目が覚めるとうっすらと開いた目の先にはAじゃない違う女性の顔が眠っていた。
咄嗟に起き上がり周りや身を確認していくと上半身は裸で寝てるベッドはツインで2人でひとつのベッドで寝ていた。

「 …ん、おきた、？よしくん。」

正「 …は？」

何がどうなってるのか分からず冷たい言葉を発する、今頃本当はAと寝ていたかもしれないのになんで俺は今ホテルにいる…？

「昨日、よしくん酔っちゃって。タクシーでここまで送ったら帰るなー、って引き止めるから、ふふ、気持ちよかった、」

と満足気にそう口にして微笑むヒロイン役の女性。昨日、強制的な飲み会を参加したのは覚えてるけどその先は記憶にない。

しかも、なんでこの人がよしくんって呼んでるんか不思議でならずよしくんって呼んでええのはAだけ。

よく見るとその彼女も上半身裸でお互い裸やった、もしかして、飲み潰れて酔った勢いで…、嫌々。そんな事するはずない…。

携帯を開くと朝の8時頃で、今日の撮影は昼過ぎから。まだ間に合うのはいいんやけど着信履歴が深夜の間に誠也くんから何十件とAから1件、しかも出た履歴になっていた。

「ねえこの子って彼女かなにか？電話でてみたら正門くんは？って聞いてきたから。隣で寝てるーって言っといたけど。」

と俺の顔を覗き込んではまた口角を上げては微笑む。
未だ、どういう状況になってるのか頭の中が理解できてない。